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【父から学んだこと】生きるとは
世の中に、嫌いなものは多々あれど
その中で、ほんとうに嫌いで嫌いで大嫌いなもの。
「がん」です。鳥ではなく、病気の「癌」。
理由はひとつ。自分の父親が、癌の闘病の末、亡くなったからです。
父の闘病と覚えている姿
父親の闘病生活は、実に13年にも及びました。
その間、痩せてしまったり、頭髪が抜けてしまったり――。
しかし、一番はっきりと覚えている父親の姿は……
やせ細った姿で、病院の廊下を歩いている姿です。
亡くなる1~2か月ほど前でしょうか。父は激しい痛みを感じ、そのせいでイライラするような状態にありました。
お見舞いにいったものの、お喋りすら父親にとっては苦痛になってしまうということで、談話室に待機していました。
たしか、その日だったと思います。
父親は、廊下を歩いていました。何か、支えになるようなものを使っていたかもしれませんが、記憶にあるのは父親の背中だけです。
何のために歩いていたのかと言うと、リハビリでした。
わたしの父親は、体が動く最後の最後まで、いっしょうけんめいにリハビリを行っていたようなのです。
頑張っている父の背中は、わたしの記憶に深く刻み込まれました。
父が亡くなって変わったこと
最も身近な家族のひとりである「父」が、闘病の末に亡くなったことで、びっくりするほどに「死」が身近なものになりました。
あ……死ぬんだ……という感じ。
親も兄弟も夫も友達も、そして自分も。みんな死ぬんだと、考えさせられました。
さらに、病院の廊下で歩く練習をしていた父の姿を見て、「生きる」ということについても、考えさせられました。
「いきる」「生きる」「活きる」……。
わたしは子供の頃から夢想家で、わりと薄っぺらい人間性で生きてきたので、今回もまた、薄っぺらい発言になってしまうかもしれません。
父を亡くして思ったこと
1、目の前にいる人と「さよなら」した後、再会できるとは限らない。
病気の人であろうが、健康な人であろうが、人に必ずやってくるのは「死」です。そして、人の死は突然にやって来ます。
2、「ありがとう」「ごめんなさい」「好きだよ」は、その都度、言わなければいけない。
この3つは、伝えられずに終わった時に、後悔の度合いが強い気がします。逆に、伝えてしまって後悔することはありません。
(自分の経験ですが(;^_^A)
……ちなみに……
「好き」は、恋愛感情に限ったことではありません。
その人の考え方であったり、その人が作るモノであったり、そういうものでも「好きだな」と思ったら、伝えたいと思っています。
(暑苦しくてゴメンナサイ)
3、やりたいことは、やるべきこと
死の床について「ああ、あの時、あれをやりたかったんだ。あれをやっておけばよかった」と思う人生にしてはいけない。
そう思って、ギターを習い始めたのでした。
まだまだ稼げていませんがww絵やイラストもコツコツ描いています。
追伸
なんで、こんな話を急に書いたのかというと。
本日は、父の月命日なのでした。(命日は9月です)
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