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【映画感想】シリーズ化するとガッカリしがち?そんなことはないよ「ザ・ファブル」

Amazonに課金して、実写映画「ザ・ファブル」の第2段を見ました。

YouTubeで予告編を見たら、もう課金してしまえという気になったので。


ひとことにすると「最高」でした。

よかったと感じた点は、こちらです。

生身の人間が演じるからこその表情、なまなましさ

今回の敵は「ウツボ」という男で、4年前にファブルが暗殺しそこなった相手でもありました。ウツボを演じたのが堤真一さんだったのですが、その演技力のすばらしさに感動しました。

原作より、「表向きの善人顔」が、さらに強調されて表現されていました。ほんとうに責任感のある紳士で、子供のことを心から思っている人っぽく見えるのです。本当の悪人とは、イイ人っぽくみえるのかしら。わー、こわい。

そして、佐藤が宿敵ファブルだと分かった時の、あの表情、グラスを持つ手の震え……。

よき!!

生身の人間が演じるからこそのアクションシーン

例えば、ヨウコの部屋に、殺し屋の鈴木が乗り込んでくるシーン。ヨウコのクールさと強さが表現された、とてもカッコよくて好きなシーンです。

漫画だと、画面に迫力を出すため、見開きを使ったとても大胆なカットになっていました。一コマで、アクションのほとんどを表現するような。迫力のシーンなんですが、どんなアクションをしているのか、わたしには想像できなかった……。

何度も繰り返して言いますが、マンガのこのシーンは好きなんですよ。文句を言うつもりは全くありません。

それが、実写になり、生身の役者さんが演じることで、ひとつひとつの動きがちゃんと表現されて、とても見ごたえがありました。

原作と変化を付けてあった

「あれ?原作と違う!」と思うところが、何度も出てきました。

例えば、最後の対決のシーン。

原作では……

マンションのドアが吹っ飛ぶシーンの後で、クロちゃんを巻き込んでのカーアクションがあり、山の中へと入っていくのですが……。

映画では……

団地に足場が組まれ、たくさんの「ウツボの手下」がワラワラと襲い掛かって来るという、思わず手に汗にぎる迫力のアクションの連続となっていました。

だからこそ!

原作そのままのシーンが出てきた時の「待ってました感」

原作の中の名台詞を、ちゃんと言ってくれた時の「待ってました感」

ほんと、グッときました!!

これがもし歌舞伎だったら、「なんとか屋!日本一!」とか叫んでいるところですね。

どこからどこまでがアドリブなのか佐藤二朗さん演じる社長

佐藤二朗さんて、どんな役をやっても佐藤二朗味にしてくれて、それがまた面白くてたまらないんですよ。

今作品で演じる田高田社長も、やりたい放題の感でしたが、それを期待している自分がいました!

たとえば……。

ナイフを振りかざす貝沼を、秒で制圧する佐藤(まぎらわしい)を見てしまった社長。そんな彼が、佐藤の過去を勝手に想像して喋るシーン。その後、勝手に情が移ってしまうシーン。あの小刻みの動き、おもしろかったなぁ……。

やっぱりギターが好き

アクション系とか、ちょっとハードな感じのシーン、悲しさや憎しみや、感情が深く揺さぶられるようなシーンって、ギュインギュインにひずませたギターの効果音や音楽が、いいところで入って来るんですよ。

やー。ここでギターかい。もう好き。

音楽もよかったよ。よかったよかった。


「ファブル」でグーグル検索しようとすると「ファブル ひどい」なんて、候補に挙がってきたりします。


少なくとも、わたしはまた観たいと思いました。

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