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ギター初心者がぶつかりがちな壁~その名はF~
「ギターやってみたけどFができなくて諦めた」というセリフを、今までの人生の中で、何度も耳にした。
中でも最もインパクトがあったのが、わたしの親族のひとこと「楽器なら、だいたい何でもやれるけど、ギターだけはFができなくて」
恐るべしF!
昔、禁煙パイポのCMで「私はこのパイポで煙草をやめました」というのがあったけど、そのテンションでいくと、「私はFでギターをやめました」ってところだろう。
今のご時世でこのCMを作ったら速攻でクレームがつくだろう。不謹慎だのなんだのって。
そもそもFとは
ざっくりと絵にした。この場合の「セーハ」はギターの六本ある弦を全て、人差し指だけで押さえる。
中指で3弦、薬指で5弦、小指で4弦、という配置もなかなかのドS。
この状態でキレイに音を出すのが、なかなかに難しい。だからこそ、ドロップアウトしてしまう人が後を絶たない(らしい)。
わたしが初めてFの壁にぶつかった曲はこれ
サビに至るまでずっとアルペジオで(しかもブリッジミュートを要する)、特に、2フレ、4フレ、6フレを行ったり来たりするくだりなどは、指の股の限界に挑戦するようなものだった。
から、唐突のFで「ジャカジャーン!」
「え!?」と思った。
「初めてのFと、こんなところで出会うなんて!」
案の定、音が出ず。かす~って感じで、心の中で泣き叫んだよ。(I keep crying)
Baby,baby,please!
お願い音出てF!
わたしがギターを止めなかった訳
初心者である、みき☆たにしが、Fという初心者キラーコードにぶち当たりながらも、ギターを止めなかった理由はひとつ。
「たったひとつのコードのためにギターそのものを投げ出すなんてムリ。そんなん、クッソつまんね」
わたしは子供の頃から、よく「人と考え方が違うよね」って言われてきたが、ここでも、他の人とは違っていた。今回に関しては、良い方向で作用したと言いたい。
レスポールでダメだったけどストラトでできたF
あらかじめ申し上げておきますが、これは激しく個人差があると思う。
わたしの場合、レスポールでFをうまく出せなくて、でも諦めずにいて、2年半ぐらいの後、ストラトを買った。
ストラトキャスターで同じコードを押さえたら、ちゃんと音が出たのだ。
まとめ的な
最初にギターを一本買って、それで上手くできなかったとしても、ギターが変わったらうまくいくかもしれない。
このことに気が付けたのは、わたしにとっては、かなり大きな収穫となった。
「うまくできなかったら、目先を変えてみる、というのは、ひとつの有効な手段となる可能性が高い。『逃げ』とも取れるかもしれないが、時としてそれもアリだ」
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