TL2020第6節 日野vs.サントリー観戦記
久しぶりのサントリーの秩父宮ラグビー場の試合となりました。雨が予想されましたが、晴天も見えるラグビー観戦日和となりました。試合への影響しそう・・・と思うくらい強い風が神宮球場方面から伊藤忠ビル方面に吹いていました。
対戦カード
日本代表選手を多く抱える人気チーム、サントリー・サンゴリアスと、経験豊富な元・日本代表の人気選手が多い、日野レッドドルフィンズ。ここまでの順位で4位の格上サントリーに14位の日野がチャレンジする試合です。
注目選手の多い両チームですが、個人的に今日の注目は、日野HO木津選手。前節は登録メンバーに入りませんでしたが、今回はリザーブで登録。元・日本代表であり神戸製鋼の主力だった木津さんの久しぶりのプレーが楽しみです。
試合前
秩父宮ラグビー場は当日は2試合。第一試合のリコーvs.NEC戦から多くの観客が訪れました。第2試合の練習前には、さらに観客が増え、人気の2チームの練習を見守りました。
試合前には、警視庁とJRFUとタッグを組んで「暴力団撲滅」キャンペーンが行われました。キャンペーンの顔は、TBS日曜劇場「ノーサイドゲーム」で主人公のライバルチームであるサイクロンズのヘッドコーチ役・渡辺裕之さん。「このピッチに立つと、あの決勝戦の感動を思い出します」の挨拶でファンのハートを鷲掴みにしました。
試合展開・結果
試合開始からサントリーが攻めこむ展開で試合が進みます。最初のトライは、前半9分、サントリーは相手ゴール前5mのラインアウトからサントリーがモールで一気に攻め込みトライを決めました(HO北出選手がボールを持って、今シーズン初トライ)。
前の点数からの試合再開からすぐの前半11分、パスとランで左右を広くるかって前進するサントリーは、センターライン付近でボールを受け取ったSO田村→CTBギタウ選手で相手のディフェンスラインを突破すると、22mライン手前でボールを受け取ったWTB中靏選手が一気に走りきってトライを決めました。さらに前半16分、左端のラインアウトの密集から出たボールをCTBギタウ選手→SO田村選手で外に送り、最右翼で構えていたWTB中靏選手がまたトライを決めました。WTB中靏選手は、その後32分にもトライを決め、この試合でハットトリック達成です。
さらに得点を重ねるサントリーに対して、日野の初得点は、前半30分。センターライン付近でのラインアウトからのボールを得たWTB竹澤選手が10mライン付近からゴール前まで運ぶビッグゲインをすると、そのボールを右に大きく展開します。最後は内に返したところにLOモリ選手が飛び込んできて一気にトライ。
前半を 7- 45 とサントリーが大きくリードをして折り返します。
後半開始直後もサントリーが優勢。
結果は、サントリーの圧勝となりました。
日野 14 - 69 サントリー
写真
動画
後記
MoMになったWTB中靏選手がトライを量産した試合となりました。
ボールを持ってからのスピードがとにかく速い。トライを取ったプレー以外にも、ボールを受け取った瞬間からトップスピードでのランを見せます。会場中からの大歓声。「ボールを持つと何かしてくれる」期待できる選手でした。
さらに、試合を面白くしたのは、SO田村選手とCTBギタウ選手。どちらもSOとインサイドCTBをこなすため、セットプレイや作戦、その時の状況に応じて役割を交代しながら試合を展開しました。キックも両選手で分担。プレスキックは基本はギタウ選手が、その他のキックは田村選手が担当しました。どちらもキックの姿勢が美しい。
サントリーは、WTB/FB松島選手など日本代表選手が注目されますが、他にも魅せてくれる選手が多くて楽しみなチームでした。
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