【RWC2023】準決勝は「圧勝のNZL」「逆転のRSA」
ベスト4が激突した準決勝。
準々決勝は南半球の3チームとイングランドの4チームとなった。
アルゼンチン🇦🇷🆚🇳🇿ニュージーランド
🏉10/20 21:00KO(日本時間10/21 4:00)
📺日本テレビ系/JSports /Hulu/TVer
試合前の雨が上がったスタジアムは、練習で選手がスリップする様子も見られた悪環境だった(といっても、後述のイングランドvs.南アフリカほどではない)。
前半、ペナルティゴールでアルゼンチンが先制すると、その後すぐにニュージーランドが猛攻を仕掛けWEBジョーダン選手がトライを奪った。さらにCTBのJ・バレット選手、FLフリゼル選手もトライを決め、6-20で前半からニュージーランドが大きくリードをして折り返した。
後半もニュージーランドの勢いは止まらない。後半すぐに相手陣内でのスクラムからSHスミス選手がサイドを破ってトライを決めると、さらにFL府リゼル選手のこの日2トライ目、WTBジョーダン選手の2・3トライ目を上げアイルランドを突き放した。アイルランドは持ち味のパワーでニュージーランドの鉄壁のディフェンスを前にトライまでは到達することができなかった。
ニュージーランドはWTBジョーダン選手のハットトリック(3トライ)を含めた7トライをあげ、かつアルゼンチンをノートライに抑え6-44で快勝した。前回大会ではイングランドに敗れたニュージーランドだったが2大会ぶりに決勝にコマを進めた。
イングランド🏴🆚🇿🇦南アフリカ
🏉10/21 21:00KO(日本時間10/22 4:00)
📺NHK/JSports
前回大会決勝戦の組み合わせが準決勝で実現。
好天の続いた今大会だったが、試合前から雨が降り続けボールも芝も滑りやすい状態だった。そのため両チームともキックを多用して前進する戦略を選択した。特にイングランドはFBに196cmのハイパントキャッチの名手スチュワード選手をスタートメンバに入れた。
前半先行したのはイングランド。前半3分に相手陣内でのペナルティゴールを決め3点を先取します。その後も相手陣内に攻めるもののボールのスリップによるノックオン等で止まることが多く、トライまで到達しない。前半は両チームともノートライで12-6でイングランドがリードして折り返した。
後半も同じゲーム展開が続く。
後半13分相手陣内で攻撃を続けていたイングランドは、22mよりやや外側からSOファレル選手がドロップゴールを決めて15-9と南アフリカを突き放した。それに対して南アフリカはトライにこだわり攻撃を続けた。後半29人にラインアウトから展開しイングランドのゴールラインに迫ると、最後はLOスナイマン選手がこの試合初めてのトライを決めた。ペナルティゴールでも追いつく2点差まで迫った南アフリカは、後半38分でスクラムでイングランドの反則を得ると、SOポラード選手が50m余りのペナルティキックを決めて逆転した。最後まで攻撃を続けたイングランドだったが、最後はノックオンで試合が終了した。
我慢比べのような80分は15-16で南アフリカが勝利し、2大会連続で決勝進出を果たした。
世界ランキング
準決勝を受けて世界ランキングは、変動なし。南アフリカが1位に対して、ニュージーランドが2位と追いかけるランキングとなっている。ランキング的にも決勝戦が頂上決戦となる。
三位決定戦
アルゼンチン🇦🇷🆚🏴イングランド
🏉10/27 21:00KO(日本時間10/28 4:00)
📺NHK/JSports
同じプールDから勝ち上がったアルゼンチンとイングランドが3位決定戦で再び対戦する。
プール戦の試合では 27-10でイングランドが勝利している。この試合でイングランドはノートライ、SOジョージ・フォード選手によるキック(ドロップゴール:3、ペナルティゴール:4)で全得点を挙げている。
優勝はなくなっているため、準決勝ほどの必死さはないが両チームとも最後に負けたくはない。特に、アルゼンチンはプール戦の雪辱を晴らすためにどう戦うか注目だ。
決勝
ニュージーランド🇳🇿🆚🇿🇦南アフリカ
🏉10/28 21:00KO(日本時間10/29 4:00)
📺日本テレビ系/JSports /Hulu/TVer
プールA、プールBの2位通過チームだった両チームが決勝に残った。
ラグビー王国ニュージーランド(オールブラックス)と前回王者南アフリカ(スプリングボクス)の対戦。
直近の対戦は今年7月のザ・ラグビーチャンピオンシップ第2節。ニュージーランドが35-20で南アフリカに勝利している。
両チームははいずれもラグビーワールドカップで3回の優勝があり、最多優勝タイである。つまり今回勝利し優勝するチームが単独の最多優勝国となる。
勝のはどっちだ。