花形みつる『GO Forward! 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』
高校ラグビー部の創部から勝利までの物語です。仲間を大切にし、ぶつかりながらも勝利を目指す、まぶしいくらいの青春スポ魂もの。先が不安で気持ちが内向きになりそうな今だから、読みたい小説です。
本の内容 出版社のページより
大学出たての新米講師が、
素人ばかりのメンバーで花園を目指す!?
名門大学ラグビー部出身だが就職に失敗し、伝手で私立櫻木学院高校の臨任体育講師となった坂田は、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。はじめは入部希望者ゼロで悪戦苦闘するものの、奇跡的に7人制セブンズの試合で神奈川県準優勝。調子づいて夏休みの菅平合宿に突入するが……。個性的な部員たちの人間模様と成長、ラグビーの迫力と面白さ、汗と泥と涙がつまった感動の青春小説!
本の内容 「BOOK」データベースより
名門・東京中央大学ラグビー部でEチームからのし上がりAチームのリザーブ入りまで果たしたが、公式試合には5分しか出場できなかった酒田公男は、就職が決まらず、恩師の伝手で私立櫻木学院高校の臨任体育講師の枠にもぐりこむ。そこで若い新理事長から、ラグビー部の立ち上げと花園出場を命じられ、背水の陣で挑むことに。なんとか集めた部員は、もちろん素人ばかり…。
感想 ~ すがすがしいほどのスポ魂もの
一言でいうと、すがすがしいほどのスポ魂もの。
登場人物の熱気、思いの強さが、単純に伝わってきて、読んだ後の心地よい疲労感とともに「ラグビーが見たい!!!」となる感動が押し寄せます。
ストーリーは非常勤講師として採用された酒井がラグビー部を作って、部員と理事長、理事長の執事?と一緒に仲間として成長していく物語です。
サッカー部を辞めた優等生・司馬をはじめ、吹奏楽と果樹園で基礎体力をつけたフッカー、体格だけでスカウトされた運動音痴のプロップ、仲間を守るための喧嘩でバスケ部を追われたロック・・・
個性的など素人メンバで小さなラグビー部は産声をあげました。7人制ラグビーを経て、メンバが徐々に増えていき、ラグビー合宿の聖地・菅平での合宿ができるチームになりました。
調子が上がっった矢先に、同じ神奈川県の高校に完膚なきまでの敗退をします。ここからがすごい!
バラバラだったり、自分に負けそうなときに1つの敵に全員で向かおうとしたときのパワーがすごい。折れそうになる仲間を支え、チームを離れざるを得ないメンバに最後の最後まで戦わせる。
このモチベーションはすごい!
そしてそれを自分が折れそうになりながらも支える酒田先生が試合前に語り掛ける「ありがとう」は涙が溢れそうになりました。
読度には無性に高校ラグビーが見たくなりました。
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