「雪の早明戦」というのがすごいらしい
見たことないけど#見返したい名試合
noteのスポーツ記事のお題に上がったハッシュタグ。
ラグビーには名試合は多い。ラグビーワールドカップ2015™イングランド大会の「ブライトンの奇跡」や、ラグビーワールドカップ2019™日本大会の「シズオカ・ショック」など 近年も名勝負が多くある。
しかし、往年のラグビーファンが語り継ぐ名試合と言えば「雪の早明戦」だ。
どれくらいすごいかといえば、Wikipediaに試合単体の項目があるくらいすごい。
早明戦とは
大学ラグビーファン必見の伝統の一戦である早稲田大学vs.明治大学。
1923年に始まった早明戦(または明早戦、ここでは早明戦に統一)は、現在は関東大学ラグビー対抗戦の一試合に組み込まれている。
2022年シーズン前まで97回対戦し、現在は早稲田大学が勝ち越している。
■早稲田大学ラグビー蹴球部:55勝2分40敗
■明治大学ラグビー部:40勝2分55敗
雪の早明戦とは
97回の試合の中で雪が降った日は何度かあったかもしれないが、「雪の早明戦」といえば1987年12月6日に国立競技場で行われた早明戦を指す。
ここからは前述のWikipediaをもとに記載する。
当日の試合開始前には、5cmの積雪があり、他の競技・イベントが中止を決める中、収容人数6万人強の国立競技場が満席となり開催を決行した。各大学のラグビー部員や関東ラグビーフットボール協会の関係者200人が総出で雪かきを行い、何とか開催に持ち込むことができた。
前半は一進一退の攻防。両チームとも1トライ(トライは当時は4点)、1ペナルティゴールで7-7の同点で折り返す。雪かきをしていたとはいえ水分が多いグラウンドは、選手たちの戦いでぬかるんでいた。
後半4分に早稲田がPGを決めて10-7とした(この3点が決勝点となる)。
後半に入ると悪化するグラウンドコンディションの中、革製のボールは重く滑りやすくなる。選手から湯気が立つほどの寒さで体が動かない中で選手たちが走る。ビデオなどで見ると遠景では選手が泥だらけで、どちらの選手かわからないほどだった。
後半30分、明治は相手陣内でフリーキックのチャンスを得る。ここでPGを決めれば同点に追いつけるところを、勝ち越しを狙いラインアウトを選択するが得点には結びつかなかった。ロスタイム8分間も明治の猛攻を早稲田が守り切った。
ノーサイド。
早稲田 10 -7 明治、早稲田は早明戦の勝利とともにこの年の対抗戦優勝を決めた。
雪の早明戦は胸熱だ
Wikipediaをはじめとする雪の早明戦の試合状況を読むと、正直現在のラグビーではあちこちでツッコミしたい。特に、後半は明治が相手陣内で攻撃する時間が多かったこと、悪環境でお互いにミスをしやすいことを考えれば「明治がPGを重ねれば勝利したのでは…」と思う(ラグビーワールドカップ™日本大会で日本がアイルランドに勝利した作戦だ)。
しかし明治はあくまでも勝ち越すことにこだわった。トライにこだわり、最後までゴールラインを目指した。
両チームのジャージが泥で同じ色になっても明治は攻め続け、早稲田は守り続けた。その必死さが雪の早明戦のすごさであり、雪と泥がすごさを際立出せた。
話を読むだけで胸が熱くなる。
観戦してたら感動で泣いてしまったかもしれない。
(NHKさん、次の放送楽しみにしています)