ラグビーワールドカップ2019注目選手 スタンドオフ(SO)編
スタンドオフ(SO)とは
スタンドオフ(略称:SO、背番号:10番)
近年は「フライハーフ(FH)」と呼ばれることもあるゲームの司令塔。スクラムハーフから受け取ったボールをパス・キック・ランを組み合わせて攻撃の戦術を作りメンバーを動かします。瞬時の状況把握力と判断力が求められるポジションです。
注目選手① 田村優選手(日本)
ジェイミー・ジョセフHC、トニー・ブラウンバックスコーチが信頼を置く日本の正SO。以前は波があるといわれた田村選手も前回ワールドカップ以降のトレーニングで安定したプレーをするようになってきました。「天才」と呼ばれる司令塔の判断は相手の予想を欺くプレーを見せてくれます。特に強みは子供のころにサッカーをしていたことで身についた(と言われる)キック。プレスキックはもちろん、プレー中のはいパントやグラバーキックで相手の裏を取りに行く作戦は田村選手がいるからできるプレーです。あっと驚く展開に大注目です。
注目選手② ボーデン・バレット選手(ニュージーランド)
2016,2017年シーズンにワールドラグビーの最有力選手に輝いたバレット選手。今回のワールドカップにおいてはニュージーランドの3連覇のキーマンであり、優勝したらMVP最有力候補の一人。パス・ラン・キックを活かした素早い判断はオールブラックスの司令塔として君臨。加えて、俊足ぞろいのWTBの追従をさせない快足でトライを取りに行く力もあります。
ちなみに今回のオールブラックスには二人の弟も選出され、一家から3人が同時にワールドカップに出場しています。
注目選手③ ジョナサン・セクストン選手(アイルランド)
昨シーズン(2018年シーズン)のワールドラグビー最優秀選手。個人技のパス・ラン・キックが素晴らしく、さらに2016年にニュージーランドに勝利、2017年度にはイングランドに勝利したアイルランド。その正SOとして北半球最強と呼ばれる司令塔です。
その他の注目SO選手
日本代表の松田力也選手は、プレスキックの成功率で田村選手を上回る素晴らしいキッカーです。田村選手が先発で後半から、というシーンが多いですが要注目です。
SOは司令塔的役割であり、各チームともエースやキャプテン、注目選手が多いポジション。イングランドのオーウェン・ファレル選手は入るだけに空気が変わるスーパープレーヤー。オーストラリアのバーナード・フォーリー選手は司令塔としてもキッカーとしてもワラビーズを牽引する存在です。