【RWC2023】注目選手 ロック(LO)編
到達点はチーム最高点。世界的にはバスケットボール選手並みの身長と手の長さを持つロックをご紹介します。
ロック(LO)とは
略称:PR、背番号:左ロック 4番/右ロック 5番
ラインアウトの中心選手。ジャンプする選手を持ち上げる、または自分でジャンプします。またラインアウト後に固まって押していく密集では軸を担います。そのプレーのため、世界レベルでは2m超えるのが当たり前というくらいの長身の選手が多いです。
またスクラムでは、中段列の内側後谷サイドの力を1列目に伝える役割を担います。つまり全方向から押されます。二人いる他のポジションに比べるとあまり左右でプレーの差がありません。あえて言えば、スクラムの時に中央に入ったボールはフッカーが描きだした後に左ロック(4番)の足元を通るくらいかな、脚の動き・置き方が繊細になりそう。
注目選手① アマト・ファカタヴァ選手(日本)
トンガ出身で大学から日本に留学しているファカタヴァ選手。リーグワンではNo.8でプレーするが、2023年夏シーズンから日本代表ではLOを担います。LOとしての存在感をアピールするとともに、バックス並みの走りでディフェンスラインを突破するトライを量産します。初戦のチリ戦では2トライを挙げてPlayer of the Machに選出されました。
注目選手② マロ・イトジェ選手(イングランド)
前回大会のイングランド準優勝の立役者、ワンダーボーイがチームの中心人物としてワールドカップの舞台に帰ってきました。
80分間をフルパワーで一貫して戦うことができるフィットネスが最大の魅力。プレースタイルはリアルロックと呼ばれるにふさわしいセットプレーの強さが光ります。イングランドが空中戦で到達点の高さを120%活かした戦略がとれるのもイトジェ選手の存在が大きいです。
注目選手③ エベン・エツベス選手(南アフリカ)
3大会連続出場の”闘将”エツベス。ボールを持てば相手に正面からぶつかり一歩も引かないプレースタイルで、一歩でも必ず前進します。ラインアウトでは204cmの身長と長い手を生かして空中を制覇します。
また、試合中に相手との衝突(小競り合い)がおきると必ず参戦する熱い一面も彼の特徴です。
スコットランド戦での怪我が心配です。。
その他の注目選手
日本代表はLO不足。けがにより代表の離脱と追加招集が繰り返される中で、リーグワンでもLOとして活躍するワーナー・ディアンズ選手が戻ってきました。LO/FL/No.8を安定的にこなす仕事人、ジャック・コーネルセン選手も注目です。
世界的には、なんといってもニュージーランド代表のサム・ホワイトロック選手/ブロディ・レタリック選手の両ロック。同試合出場のニュージーランド記録を更新し続けるベテラン二人は今大会も注目です。