ラグビーワールドカップ2019注目選手 ウィング(WTB)編
ウィング(WTB)とは
ウィング(略称:WTB、背番号:右ウィング11番/左ウィング14番)
Wing Three-quarter Back。ラグビーの花形ポジションの1つ。つながってきたボールをもらったら一気にトライをする。そのため求められるのは俊足。特にボールをもらいに行くとき~トライまでの数十メートルの短い距離での速さが光ります。50m走なら陸上選手並み、という選手も多数。
注目選手① 福岡堅樹選手(日本)
日本が世界に誇る韋駄天、50m走5.8秒と陸上短距離選手並みのスピードスター。サインプレーが出たときには尾高屋に、自分がパスをもらうまでの数秒間で一気に加速、その後の数メートルで相手を一気に突き放します。ボールを盛ったら何かをしてくれる!と期待感が高まる選手です。
本大会及び、東京オリンピックの7人制ラグビーの出場を最後に引退を明言しているため、15人制で福岡選手のスーパープレーが見られるのもあとわずか!本大会では絶対に見逃したくないプレーヤーです。
注目選手② 松島幸太郎選手(日本)
父親がジンバブエ人、母親が日本人のハーフの松島選手の最大の魅力は生まれ持った高い身体能力を自らの努力で鍛えあげたフィジカルとフィットネス。WTBとしては脚力と瞬発力を活かして一気に相手の防衛ラインを突破しトライに結び付ける。またFBとして最終ラインでは高いジャンプでのハイパント処理は世界トップレベルで格上の相手とも攻防できる。福岡選手・松島選手の両WTBはどちらからでも点が取りに行ける日本代表としては頼もしい存在です。
注目選手③ リーコ・イオアネ選手(ニュージーランド)
パワーとスピードで敵のラインを突破する力強いWTB。22歳ながらオールブラックスの正WTBとして君臨する。得点力が高く、2015年のデビュー以来昨年までの24試合で22トライをあげる。今回のワールドカップのトライ王の最有力候補。
ちなみにお父さんが、元日本のリコー(RICOH)の選手。そこからリーコと命名されたそうです。
その他の注目WTB選手
日本代表では、23歳にして初めてのワールドカップを迎えるアタアタ・モエアキオラ選手は大型WTBであり、インパクトプレーヤーとして期待が高い。世界ではフルバック編で紹介するニュージーランドのベン・スミス選手はWTBとしても超一流です。また南アフリカの俊足「ポケット・ロケット」、チェスリン・コルビ選手もボールを持ったときのトップスピードが怖い存在です。