【観戦記】関東学院大学ラグビー対抗戦・リーグ戦を駆け抜ける<9/10,11>
大学ラグビー2022シーズンが、いよいよ開幕。
2019年以降3年ぶりにチームにも観客にも制約がないシーズン開始となった。対抗戦A、リーグ戦1部は全試合が有料・有観客だ。
関東大学ラグビー対抗戦&リーグ戦の開幕ウィークは、4試合を会場で観戦。驚きもあり「さすが!」と声も上げる試合もあり、今シーズンが楽しみだと感じさせる4試合だった。
9/10 第一試合 筑波大学 vs. 明治大学
対抗戦では常に上位チームを揺さぶる筑波大学が、開幕戦から素晴らしい試合を見せてくれた。「筑波が勝利か?」の試合を明治大学がなんとか抑えて開幕試合を勝利した。筑波が良かったというよりは、明治がいいところでミスをしている印象。逆に言えばミスの直前までのアタックは今年も強さが健在だ。
明治の主将は7人制ラグビー日本代表石田選手。「前へ」が伝統でありフォワード戦の強さが持ち味の明治だが、今年はバックスにも注目だ。一方の筑波は昨年の大学選手権準優勝チームと互角の戦いを見せた。敗れはしたものの、今シーズンは何かやってくれそうだ。
9/10 第二試合 早稲田大学 vs. 青山学院大学 「驚き」
強豪・早稲田大学が青山学院大学を大差で抑えた第二試合。とはいえ、昨シーズンの成績差から考えれば、前半は「早稲田、大丈夫か?」と心配するほど点数が少なかった。早稲田大学が何度も攻めるものの青山学院大学が抑え込んだ。しかし、そのディフェンスは後半までは持たなかった。後半は完全に早稲田ペースとなった。
早稲田で注目したのはSO守屋選手(2年生)。昨シーズンの早稲田の司令塔は4年生の吉村選手と高校時代から注目された3年生の伊藤選手だった。格下相手ということでチームのチャレンジだったかもしれないが、緊張する対抗戦開幕戦でしっかり先発の役割を務めた。
9/11 第一試合 東海大学 vs. 東洋大学 「驚き」
昨シーズン終了時の入替戦で1部に昇格した東洋大学が、昨シーズン1部優勝の東海大学に勝利する大金星を挙げた。前半7分に東洋大学が先行し、東海大学に何度の追い上げられるものの最後は27-24で勝ちきった。
東洋大学の最強兵器は211cmあるLO・ウーストハイゼン選手。他の選手とハドルを組んでも頭一つとびぬけた高身長の一年生が初戦からその能力を発揮する。ディフェンスやラインアウトで発揮するプレーはこれからも注目だ。
試合の経過・分析は4yearsの記事が素晴らしいのでご紹介。
9/11 第二試合 帝京大学 vs. 立教大学 「圧倒」
第一試合と同じく昨シーズンの首位・帝京大学と最下位・立教大学の対戦は、帝京大学が相手を完封、80点以上の圧倒的な大差で勝利した。
今年も楽しみだ
強豪校の圧勝あり、大金星ありと盛り上がった第一週。
今シーズンも楽しみだ。
サポートはラグビー関係のクラウドファウンディングや寄付に充てます(例:ブラインドラグビーのイングランド遠征)。「いいな」と思ったら、サポートをお願いいたします。