【観戦記】憧れのトヨスタのピッチサイドで感じた興奮 ~ 第7節トヨタVvs.S埼玉WK@トヨスタ
野球はドラゴンズ、サッカーはグランパス。
愛知・岐阜の子どもたちを魅了する両チームを見て育った私にとって、グランパスのホームスタジアム豊田スタジアム(通称:トヨスタ)は特別なスタジアムだ。
そのピッチに立った感動と興奮は、NTTジャパンラグビーリーグワン2022-23が終わった今も忘れられない。
「ピッチサイドシート」とは(再掲)
トップリーグからリーグワンに変わって2年目。1年目以上にホストチームが試合を主宰することが進化して、各チームが特色あるチケットやイベントなどでファンを楽しませてくれる。
その生でも「試合はフィールドの一番近くで見たい(見てみたい!)」をを基準に座席を選ぶ私が、全チームで注目しているのが通常のスタジアムの座席より手前に設定する「ピッチサイドシート」だ。
通常、トラックがある総合競技場・陸上競技場での開催で設定されることが多い「ピッチサイドシート」はトラックに当たる部分に可動式折りたたみ椅子を設置することが多い。選手と同じ高さで固定の観客席よりも近くで観戦できるのが魅力だ。
通常の座席よりは断然ピッチに近いとはいえ、ピッチの外側のフィールド上に作られることが多く、かつ広告の看板などがあるので、どんなに近くても選手から5~10m弱位離れる。そのため、キックされたボールが飛び込んでくることがあっても、選手は飛び込んでくることはない。
トヨタVのピッチサイドシート
「JAあいち豊田ピッチサイドシート」とは
トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)の2022-23シーズンのホームスタジアムは3会場。
豊田スタジアム(愛知県豊田市)
長良川競技場(岐阜県岐阜市)
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県名古屋市)
3会場とも設置されたピッチに近い席が「JAあいち豊田ピッチサイドシート」だ。
他のチームとの異なる特徴は”ラグビー専用競技場(瑞穂)””球技専用競技場(トヨスタ)”のピッチサイドシートがあることだ。先に「キックされたボールが飛び込んでくることがあっても、選手は飛び込んでくることはない。」と書いたが、トヨタVのピッチサイドシートだけは例外で、選手が飛び込んできそうな近さだ。
パロマ瑞穂ラグビー場もすごかった。
憧れのトヨスタ
東海地方で育ち大人になった私は、サッカーといえば「グランパス」。
感動したプレーは名古屋グランパス所属したピクシー(ドラガン・ストイコビッチ選手、2023年現在はサッカーセルビア代表監督)のボールさばきだった。
トヨスタは2002年に開催された日韓共同開催サッカーワールドカップの会場を目指して建設された。開閉式の屋根付きの球技専用競技場だ。
サッカーとしての開幕はピクシーの引退試合だった。今でもトヨスタの北10番ゲートは”ピクシーゲート”と命名されている。
ラグビーで行けば近く印象に残っているのはラグビーワールドカップ2019™日本大会の会場だったことだ。全4試合(うち1試合は台風のため中止)が行われたが、特に日本vs.サモアは大躍進する日本代表の3試合目であり、超満員のスタンドが熱狂した。
数々の感動と熱狂を送り出したトヨスタのピッチサイドに立つ頃ができる、試合観戦できる!トヨタヴェルブリッツ公式サイトで販売席種の案内を見たときに歓喜した。
トヨスタはトラックがない。前述の瑞穂ラグビー場より大きいとはいえ、ピッチまでは10mないため、ピッチサイドシートは選手に近い。
第13節 トヨタV vs. 埼玉WK
観戦したのは、NTTジャパンラグビーリーグワン2022-23 DIVISION1 第13節。ホームでるトヨタヴェルブリッツ(トヨタV)が首位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)を迎えた。
悪天候の中、キックを多用して前進する試合展開で、また埼玉WKはSO松田選手の精度高いキック力を生かしてドロップゴール、ペナルティキックで点数を重ねた。一方のトヨタVは前半40分を過ぎてからラインアウトモールからFWで前進する得意の形でトライを決めた。
1トライずつ取り合う接戦だったがキックで確実に点を重ねた埼玉WKが 10-19 でトヨタVを下した。
感動と興奮のピッチサイド
座席の位置
豊田市駅から来ると時計回りに半周位したところに、ピッチへの車両を使った荷物搬入口があり入場。豊田スタジアムは観客席の前のほうが周囲の地面と同じ高さで、ピッチはやや低い。そのため入り口から入ると下りながらピッチに向かう。
ちょうどピッチに入るところで再度の入場確認があるとともに、ピッチサイドシート用の座布団をもって席まで案内してくれる(雨だったので人が来たら座布団を置くやり方のようだ)。
チケット購入時に座席が選べないがおそらく先着順に中央から割り振られていた。ファンクラブの発売とほぼ同時に取ったためほぼ中央の席となった。
瑞穂ラグビー場ほどではないが通路は狭い。座席の後ろをちょうどライガーくんライミーちゃん(トヨタVのマスコット)が通ることができるくらいだ。座席から椅子から前の看板までは1m強程度あって、座っても快適だ(雨で荷物が多かったので荷物置き場があるのが助かった)。
パイプ椅子にヴェルブリッツ印の背もたれカバー、案内の方が運んでくれたシートクッションが施され、座り心地は上々です。
座席に座ると、広告でタッチラインが見えないほど低い。
ウォーミングアップ中の選手が近い
試合前の両チームのウォーミングアップが始まると、席を立ってトヨタV側に移動。広告のないコーナーまで来ると選手が近い。選手同士で掛け合う言葉や自分を鼓舞する独り言も聞こえてくる。
試合前の福田選手の視線にはっとした。
トヨタVのスターの一人、ワールドラグビー2019MVPのデュトイ選手も近い。
試合の臨場感がすごい
雨対策をしていなかったため画像が少ないが、その分も目と心に焼き付けようと試合に集中した。スクラムの熱気、タックルしたときのぶつかる音、高速で駆け抜けるバックスのスピードなどラグビーを五感で感じられた。
(まとめ)球技専用競技場のピッチサイドも臨場感は最高
パロ瑞穂ラグビー場に続き、最高でした。
欠点は、前回同様「視点が低すぎて、遠いサイドが見えない」ことに加えて、「座席だったら屋根があったけど、ピッチなので雨に濡れた」くらいです。雨天時は濡れることが前提なので気にはなりませんが、やっぱり屋根があると羨ましかった。
その欠点があっても、圧倒的な臨場感を感じることができるピッチサイドは最高でした。