泣けるラグビーソング、藤戸 恭平 「21番」
古くから歌われているのは、ユーミンの「ノーサイド」。最近では、TBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」の主題歌となった米津玄師さんの「馬と鹿」など、ラグビーを題材にした曲は、多くあります。
また、ラグビーワールドカップ2019™日本大会開催のために、多くの曲が作られました。
その中で、ラグビーに情熱と人生を注ぎ、ラグビーの世界で生きた人だからこそ作ることができた名曲があります。藤戸恭平さん作詞作曲の「21番」です。
藤戸 恭平さん とは
藤戸さんは、元ラグビー選手。佐賀工業高校、日本体育大学出身で、ジャパンラグビートップリーグのNECグリーンロケッツでスクラムハーフ(SH)として活躍した選手です。現在は引退して、NECの社員として社業に取り組まれています。
そんな藤戸さんが歌うのは、ゴスペルの先生である母親のもとで育ち、子どもの頃からラグビーと合わせて音楽もそばにある生活だったことが影響されています。2018年のノーサイドプロジェクトライブをきっかけに、曲作りに取り組まれました。
ラグビーにおける「21番」とは
ラグビーは一度にグラウンドに立つことができるのは15人、試合開始から出場する選手の背番号は1~15番です。16番以降は、「リザーブ」と呼ばれる交代のための控え選手です。今のラグビーでは戦略的に交代を使うため 、「フィニッシャー」と呼ばれることもありますが、先発ではないし、先発メンバーが良ければ、最後まで試合に出ることがありません。
さらにラグビーでは最前線のPRとHOはスクラムの専門職であり、ルールでリザーブに入れる最低人数が決まっています。15人制の場合は3人。など考えていくと、21番はスクラムハーフ(SH)のリザーブです。
藤戸恭平さんの「21番」
泣ける、とにかく泣ける。(個人の感想)
ラグビーにひたすらに打ち込んできた人、それを支えてきた人は、ほぼ100%泣ける曲です。ラグビーだけでなく、何か一つでも、夢に向かってがむしゃらに取り組んで、でも果たせなかった思いがある人なら、共感できるのではないでしょうか。
私は、初めて聴いた時は、歌詞に集中していなくて、それほどでもなかったのですが、何回も聞いて歌詞が自分に入ってくると泣ける。
藤戸さんの優しくも強い声が、また泣ける。ライブでは、前半から涙腺が緩みっぱなしでした。
「21番」が夢に向かう人を涙させる理由
「花園や試合会場のスタンドには、3年生がいます。彼ら一人一人にストーリーがあります。それを描きたかった」
そんな藤戸さんの想いがこもった曲は、9番はもちろん21番にもなったことがない、高校生ラグビープレーヤーが主人公です。試合に出たことがなく、いつもボールボーイの高校生。だけど、夜遅くまで一人で練習しています。
ある試合の前日に、いつも試合に出る同じポジションの選手のケガでチャンスが回ってきます。もらった番号は「21番」。ですが、その喜びとは裏腹に、当日の試合では出場チャンスがありませんでした。
せっかく応援に来た母親にもプレーする姿を見せられず、もうやめよう、才能ないのかな、そう迷う主人公。それでも、またラグビーを続けます。
ラグビーに関する曲は多いけれど、こんなに選手や支える人に寄り添った歌があったでしょうか。風景や主人公の表情までもが目に浮かぶストレートな歌詞に、つい涙をしました。
聴いてほしい
ラグビーに関わる人はもちろん、全ての夢を追う人に聞いていただきい名曲です。
購入は協力するラグビー関連ショップ(ラグビーバーなど)、藤戸さんの手売り他、以下のサイトからも購入可能です。
収益は、「チャレンジJ9」プロジェクトの一環として、IPS細胞の研究を続ける、京都大学山中教授の研究に寄付されます。
チャレンジJ9とは
https://www.challengej9.net/
藤戸さん、素晴らしい曲を作っていただき、本当にありがとうございました。
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