BBAヲタと健康診断
ここしばらく、コロ、かつナーの影響もあり、健康診断活動から足が遠のいておりました。
「そのうち、そのうち」と思いつつサクッと期限が切れ、申し訳ない気持ちでシュレッダーに突っ込んだ健診クーポンも、1枚や2枚ではありません。
いいかげんちゃんとしたいよな、と思っておったところ、いいことを考えつきました。
「健診がだるいなら、ヲタ活にすりゃあいいじゃないの」
ヲタ活と思えば、少々の面倒くささも、むしろスパイスみたいなもの。
さらに〝ヲタ友と同行〟的なテイにすれば、気分はより高まります。
私は隣駅に住む漫画家のM氏にLINEし、「一緒に健診参戦しない?」と持ちかけました。似たり寄ったりの状況だった彼女は即諾。
がぜん心強くなった私は遠征先の宿でも選ぶ気分でクリニックの選定に入りました。サイトが洒落ている、院長の名前が推しと同じ、ジャニコンの会場に場所が近い……などなど、ヲタっぽい目線で候補をしぼり、ふたりとも納得できるところを予約しました。私も彼女も健診は久々ゆえ、なるべく心身ともに〝削られない〟よう、婦人科健診は女医さんのいるハコを選ぶ念の入れっぷり。
健診当日は〝会場〟そばのカフェで待ち合わせ、彼女はロコモコ、私はガトーショコラを食しながら〝今日の公演〟に思いを馳せるなど、余裕を見せておったのです。
ほどなく時間となり会場に入りましたが、スタッフはきびきびとして仕切りがよく、なかなか快適に事がまわっていきました。マンモグラフィーを撮影するのは安定の女医さんで、しかもどことなく〝なにわ男子〟の大橋和也さんに似ている。
和也女医は私の緊張を解くためか、ひょうきんに面白おかしく機材の説明をしてくれて、なんかとってもいい感じ。彼女に乏しい乳房を掴まれ、装置に挟まれながら「これなら楽勝!」と撮影を終了、一度待合室に戻ると、受付の女性がびっくりなことを言ったのです。
「この後、子宮頚がんの検査は男性の医師が対応しますが、よろしいですか?」
エッ! そういう感じ⁉︎
ぬかった! 胸が女医さんなら、当然下も女医さんだと思っていた……。
モジモジする私に、受付嬢が「どうしますか?」と畳み掛けてこられる。
なんでしょう、京本大我さんが出ると思っていたら江頭2:50さんになった! みたいなギャップにしばし動揺するも、配役が変わっただけで公演中止ではないので、原則、「ノー」は無いのでしょう。
「……大丈夫です」と小声でつぶやき、そこから先はひたすら無となって耐えました。
「若い娘でもあるまいに」と言えばそのとおりなのですが、もったいつけているわけでもなんでもなく、ひたすら恥ずかしかったというのが、そのときの私の心情です。
で、無になっていた私に男性医師が言いました。
「3センチくらいの筋腫がありますねぇ」
「えっ」
ビビる私。
「でも良性ですし、このままにしておいて大丈夫です」
「そうなんですか……」
勝手に、何も問題ないはずと思っていたので、良性と聞いても少しうろたえました。
一方、M氏はポリープが見つかり、もうその場で切除してもらったそうで、「やっぱり〝現場〟で診てもらうことって大事だよね」と、ふたりして頷き合いました。
「ひとりだとナァナァになっちゃうから、毎年この時期は一緒に〝参戦〟しよう」と約束し、初の同行健診はお開きになりました。
後日、今度はM氏と総合健診に同行しましたが、おそろいの検査着は〝双子コーデ〟と言えないこともなく、やはりひとりよりは心安くいられましたので、このやりかたはアリだと思いました。
私もM氏もなかなか大人ですので、健康にヲタ活を続けるためにも、こうした〝補助活動〟は年々大事になってきました。
本当のコンサート参戦のようにダイレクトなヲタ活ではないけれど、まるで補助券のような活動。
BBAヲタなればこそ、これからも大切にしていこうと思います。
*9月~10月のまったりヲタ活現場おぼえがき*
「野鴨」(藤ヶ谷太輔・9/5昼・世田谷パブリックシアター)
「横浜ベイスターズ戦」(髙橋優斗ゲスト・9/12・横浜スタジアム)
「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2022 FILMUSIC!」(9/17夜・有明アリーナ初日)
「夏の夜の夢」(髙地優吾・9/18夜・日生劇場)
「DREAM BOYS」(菊池風磨/田中樹・9/28夜・帝劇)
「Endless SHOCK」(堂本光一/北山宏光・9/29夜・博多座)
「Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.」(10/5夜・横浜初日)
「三宅健 Ken Miyake NEWWW Live Tour 2022」(10/12・東京初日)
「少年たち あの空を見上げて」 (HiHi Jets&美 少年・9/15夜・10/10夜・10/13昼・新橋演舞場楽)
【おしらせ】
大変久々の更新になってしまいましたが、こんなこともやっております。
東洋経済オンライン連載「ルッキズムの呪縛」
https://toyokeizai.net/category/lookism-curse
外見によって人の価値をはかるべきではない――。「ルッキズム」とは容姿の美醜による差別の意味でしばしば使われるが、それでも自分の基準で「美しくありたい」と思う人は多くいる。自らの外見を変えることによって、その人たちが手にしたいものは何なのか。「美しくありたい」の背景にあるものを追う。……というテーマの取材連載です。
ニコ生「みきーるの美しいヲタ活チャンネル」
https://ch.nicovideo.jp/mikiru
ニコニコ生放送にて、ゆる~いおしゃべり生放送をしております。不定期で月2回ほど、多くは日曜の朝11:00頃~から配信することが多いです。
前半はどなたでもご覧いただけます(^^)
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