BBAヲタと〝着席〟鑑賞
こちらでは、とんとご無沙汰しておりました。
BBAヲタ且つジャニヲタ・エヴァンジェリストのみきーるです。
いまだコロナ禍はおさまりませんが、〝新しいエンタメの形〟に触れるうち、「これ、(BBA的には)悪くないんじゃね?」と思うこともいろいろと出てきたような気がします。
そのひとつが、今回のこれ……!
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着席……その言葉にはひっそりと、〝老い〟が宿っているような気がします。
〝座る〟のではなく、〝座らせられる〟〝座ってよい〟という人は、「だってお年を召しているから」というまなざしで見られ、空いていた席に座っても、顔をしかめられることはありません。
電車に乗ると、空席めがけてダッシュしてくるシニアもいますし、「〝だいぶ大人〟が座れることは、いいことだ」と思われるのは無理からぬこと。「若い者は立たせておいても、年長者には着座を」という空気は、思いやりでもあるのです。
そんな折。
私は堂本光一さんのソロコンサートに参加しました。
同公演では〝着席での鑑賞〟が義務づけられ、「通常のライブのように立って踊ったり、声援を飛ばすのは控えてね」というお達しがありました。
もちろんこれはコロナの感染予防対策の一環で、観客の年齢に配慮したからというわけではありません(たぶん)。
「キャーッ!」と盛り上がったり、思わず後ろを振り向いてしまわぬよう、花道やバックステージはなし。メインステージも、着席時の目線の高さに合わせて、低めに組まれていました。
「せっかくのライブなのに、立ってハジけられないなんて!」「コロナにかこつけて、年寄り扱いしないでほしい」という方もおられましょう。
しかしながら、「このプラン、なかなかよき!」と思った私がここにいます。
光一さんが「やっぱりみんな立ちたいの?」と振り、お客様の大半が「立ちたーい!」と(身振りで)反応するのを見ても、「いや、これはこれでいいぞ」と黙っていた私。
内心、「みんなも同感だったんじゃ?」と思っていたりいなかったり。
そもそも今回はショーに近く、「一緒にノる」というよりは「じっくり観る」タイプだったことも、肯定のいちポイント。
これに加え、〝場内の治安のよさ〟がめっちゃ快適だったのです。
まず、着席だから「前の人が高ゲタっぽいの履いてて見えねぇ!」みたいなイライラがなし。「隣の人が踊りまくってぶつかってくる!」的なツラさもない。さらに発声も禁止なので、せっかくのシーンで素っ頓狂な声が飛ぶこともなく、「ステージは最高なのにまわりがっ!」という残念さからも、自由でいられたのです。
〝着席〟そのものより、その波及効果がもたらすおだやかさに、私は癒やされました。
「は? BBAが何言ってんだよ? 踊れないなんてサイアクじゃん!」と言われれば、まったくそのとおりなのだと思います。
殺伐とした世のせいか、新宿歌舞伎町のような荒ぶりよりも、皇居外苑のようなたおやかさに、心なごむ昨今の私。
かつては私も「ライブ中に座るなんて……!」と思っていた時期がありました。
最初ノリノリだった友の気配がふっと消え、気がつくと座っていた彼女に「気合いが足りないよっ!」と檄を飛ばしたことさえあります。
ほんともう、「ほっといてあげな!」と、昔の自分をなぐりたい。
スタンディングの高揚感も十分知った大人だから、シッティングのしっとり感が今はいとしい。立ち見か指定か選べるものなら、迷わず指定に手を挙げそうな、BBAヲタ・ing進行形(←ご存じ?)。
そうしてステージに群がるヤングを尻目にどっしり座り、年かさらしいねっとりした視線を、推しに送りたいと思うのです。
……とかいって、コロナが明けたら若人が引くほど元気に踊っていたりして……。
そんな可能性も完全には捨てきれぬ、令和の真夏なのでした。
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余談ではございますが、明日8月1日(日)朝11時~恒例のニコ生をいたします。下記リンクからどなたでもご覧いただけますので、よろしければ遊びにらしてください(BBAヲタトークもいたします)(^^)
みきーるの美しいヲタ活チャンネル~祝なにわ男子デビュー決定&次のデビューは?Special~ / ニコ生番組(2021/08/01 11:00開始) https://live.nicovideo.jp/watch/lv333014820?camp202103tw=da4c833578_1627731913572&ref=sharetw
それでは、今日もご安全に!
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