♪~「合唱曲AMIDA」~♪ を、 米国合唱団様が日本語で歌って下さいました(日米合作第一弾)
副題:「仏教にもっと音楽を」初めます2
https://www.youtube.com/watch?v=PDcicS4Hxn4
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「仏教にもっと音楽を!」と叫ぶ私の目指すところは、
日本の仏教音楽が、アジアの中国語圏(註)での仏教ポップスのように、日常的に生活の中に仏教音楽が聴かれるような日本社会になってゆく事であります。
それによって、仏教も葬式仏教と言われるような偏見がなくなり、人々の日常に仏教音楽が浸透し、日常の中に信心も深まりかつ広まるような穏やかな日本社会が生まれ来ることを期待しています。
更には、欧米のキリスト教の国々では、昔からバッハを例にとるまでもなく色々な作曲家がキリスト教音楽を作成して参りました。その結果、今ではごく普通のコンサートでも、キリスト教関係の音楽を演奏することが多いようです。そのような音楽動画では、しばしば聴きながらまぶたに涙を浮かべたり、ハンケチで拭ったりしているお客さんが映し出されています。
これは長い間の歴史的実績の表れだろうと思います。宗教に音楽が必然のように存在し、人々の信仰の中に根付いてきた証左であろうと思われます。そこでは、音楽と宗教とが両輪となって進展してきた歴史的積み重ねがあり、人々の信仰もその両輪の上に築かれてきた事が分かります。
一方我が国では、「宇治平等院の鳳凰堂(阿弥陀堂)から苦難の現在世界への提言」でも触れましたが。
(https://editor.note.com/notes/ndae7ecd8063e/edit/ )、、約千年前の平安時代の前期頃に既に「仏教と音楽」徒が密接につながっていた事が判明しております。
つまり、藤原頼通(ふじわらのよりみち)によって建立(1052年に)された宇治平等院には、その時代の宗教と音楽との密接な関係を示す証左があるのです。
平等院鳳凰堂(阿弥陀堂)には、極楽浄土を人々に目に見える形で示すための工夫が施されていたのです。
そこには、「阿弥陀如来像」を中心にして数多くの「雲中供養菩薩さまが色々な楽器を演奏し舞を舞ったり」されているお姿があったのです。
それが当時の人々が夢見る極楽浄土の姿でもあったのです。
このことは、当時から多数の楽器を利用してみんなで音楽を演奏するという事が行われていたことが垣間見られました。
これは今で言う、オーケストラに当たります。約千年前に既にこのような事が行われ人々を魅了していたことなのでしょう。
しかし、今では仏教界では音楽とのそのような密接な関係はほぼ存在しなくなって久しいようです。
このような歴史をもつ我が国の仏教界でも、音楽をもう一度よみがえらせて日常的に信心を深め・広めることは決して意味のなくぃことではありません。
このような事から、「仏教にもっと音楽を!」と考えているわけであります。
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その合唱団の皆様は、ほとんど全員が実はキリスト教徒の皆様のようでした。
長い間、教会などでの合唱団として、時にはコンサート会場などでの合唱活動をされてきたようです。
勿論、団員それぞれの方々の信心の度合いはいろいろで違いがあるだろう
と言うことはありましよう。
ただ、このような方々が仏教の阿弥陀仏賛歌の歌を演奏(合唱)して下さった事に、大きな驚きを隠す事ができません。
この合唱団様、そのメンバーの皆様の心の広い、寛容さに改めて感謝の念を
表明致します。
同時に、これまでそのことにあまりにも無関心であった自分自身の軽薄さ
に嫌悪感さえ覚えます。
合唱して下さった皆さまとその関係者の皆様、有り難うございました。
皆様の広い心・寛容さを私自身も見習い、皆様の御心に報いたいと心から思いました。
私自身は、決して熱心な仏教徒とは言えませんが、ただただ恥じ入るばかり
であります。
「宗教(や意見)が異なる人とのお付き合いでは、寛容・心の広さをもって対応しなければならない」、と言う教訓に今更ながら気がついた次第です。
まことに汗顔の至りでございます。
このような心の広い・寛容さに溢れた方々とのお付き合いを通して、今後
は自分自身の向上に勤め皆様に心から信頼される人間になりたいとも思います。
有り難うございます。有り難うございます。
2.外国人が日本語で合唱するための方法
本作品は米国合唱団「The First Readings Project」様のご協力を頂き、 日本語で歌って頂きました。
そのためには日本語の歌詞を、英語がネイティブの人々が理解して「発音できる発音記号」にて表現する等、適切に表現する必要がありました。
表現方法としては、
IPA(International Phenetic Alphabet)と言う表現法を採用いたしました。
日本語歌詞のIPA表現化には、英語びより様の全面的なご協力を得て完成することが出来ました。
改めて感謝申し上げます。
歌詞をIPA表現した楽譜を米国に送り、間もなくこの楽曲の演奏(合唱)が行われ、ここに完成を見ました。
お聴き頂ければ判りますが、
「日本人が歌った」、と言われても通用する高いレベルの完全な日本語の歌に到達していると思います。
多くの場合、外国人が日本語歌詞の歌を歌うと、多少ともその外国人本来の言語から来る「なまり」が現れてしまうことがあります。
今回の方法ではそれが全く現れることなく、完全な日本語表現になりました。
それによって日本語の歌詞に含まれる感情がネイティブ日本人にも、すんなりと伝わるようになったと思います。
3.謝意
そして最後に、それ以上に素晴らしいことは、合唱団の皆さまがこの曲の内容を理解されて情感溢れる曲に仕上げて下さったことに特に敬意を表します。
4.♪♪ ~ 動画でお楽しみ下さい! ~ ♪♪
AMIDA By The First Readings Project – J. David Moore, conductor
https://www.youtube.com/watch?v=PDcicS4Hxn4
5.付録:IPA表現について
ここからは、本note記事の当初の目的とはやや離れて、少々学術論文的な匂いがするかもしれません。
ご興味のない方はスルーして下さい。
IPA表現技法は、このように歌唱で利用致しますと色々な利便があります。
例えば、日本語の歌謡をIPA表現した楽譜で用意致しますと、
日本語の分からない外国の人でも、ネイティブ日本人同様の質の高い歌唱が可能になります。
(ただし歌唱を行なうには、発音記号が理解されている事が条件になります)
しばしば特殊な言語と言われる日本語の楽曲が、より広い世界で歌われる事になるかもしれません。
日本の様々な楽曲が、世界中で日本語で歌われる日が来る事になるかもしれません!!!
また、技術を更に発展させれば、人工音声技術(ボカロ等々)でも、より人間らしい歌唱や読み上げなどが一般化する事になるかもしれません。
(註):::白井千彰さまのご投稿
① お経は、暗くて、つまらないか? 仏教ポップスへのいざない
https://note.com/kind_clover193/n/n64d8b238a5e5
② お経は暗くてつまらないか 仏教ポップスへのいざない2: 「三帰依」4
選
https://note.com/kind_clover193/n/n58e91eca4c26
③ 「三帰依」(パーリ語)5選 お経は暗くてつまらないか 仏教ポップス
へのいざない3
https://note.com/kind_clover193/n/n6deaacad561d
④仏教と芸能の香港 ジャッキー・チェンも歌う『般若心経』。 お経は暗く
てつまらないか? 仏教ポップスへの いざない 4
https://note.com/kind_clover193/n/na11051660077
をご参照ください