統計で嘘をつく方法
統計で嘘をつく方法の基礎に,図のスケーリングを変えるというのがある.
コロナの感染数の増加と病床数の容量の図をたまに目にするが,あれは典型的な嘘だ.
病床の容量はほとんどx軸と見分けが付かないほどに小さく,感染数は,色々な手をうったとしてもそれを軽く超える.
テレビなどで示している図にはy軸のスケールがなく,数値も表示されていない所謂概念図だ.これを信用して,容量を超えないという説を信じるのはよほどのお馬鹿さんだ.
最近データサイエンスの学部や学科がたくさんできているが,まずは統計リテラシーを教えるのが良いかと思う.教科書は大昔の「統計で嘘をつく方法」からでも始めるのが良いだろう.特に,マスコミと官庁の人たちはこのあたりから勉強した方がよい.