1000文字思考 その43 「悪の組織の母ちゃん」
悪隊長「はっはっは、この世は我々ワルワル団の
ものだ!全員かかれ!」
戦闘員 「イッー!!!」
悪隊長「ようし、正義がこうして苦しめられてい
るのをみるのはとても楽しい...いいぞ戦闘
員、もっとやるんだ」
戦闘員 「イッー!!隊長危ない!!」
悪隊長 「はっ、すまんな、この私のマントに傷
がつくところだった」
戦闘員 「イッー!また隊長危ない!」
悪隊長 「くそ、私を狙いおって!」
戦闘員 「なおと、狙われている、下がって!」
悪隊長 「なぜ、戦闘員お前が私の本名を」
戦闘員 (戦闘員マスクを剥がす)
「なおとは私が守るの」
悪隊長 「か、母ちゃん?!、なぜここに!」
戦闘員 「東京で悪の組織の隊長やってるって
聞いて、心配だから田舎から出てきて
戦闘員のバイトとして参加したんよ」
悪隊長 「か、母ちゃん...」
戦闘員 「息子のあなたを守れるのは、いつだっ
て母親の私だけだから!」
悪隊長 「こんなに体を張らなくても、仕送りの
毎月10万だけで十分だよ母ちゃん!」
戦闘員 「仕送りと言ったらあんた、毎月エッチ
なお店に随分仕送りを使い込んでるら
しいね!」
悪隊長 「いいだろ別に!お金の使い方は人それ
ぞれだろ!」
戦闘員 「私はあなたがご飯食べてるかどうか心
配でお金送ってるの!誰がエッチな、
うっ、痛い!」
悪隊長 「母ちゃーーーーん!!!!そんな話を
しているから!」
戦闘員 「うっ...痛い!なおと、アロエ頂戴」
悪隊長 「今そんなもので治さないよ!」
戦闘員 「痛い、なおとごめんね、お母ちゃんが
力になれなくて」
悪隊長 「母ちゃん、もういい、下がってろ」
戦闘員 「えっ...!」
悪隊長 「母ちゃんは俺が守る」
戦闘員 「なおと...!」
悪隊長 「おい!市民!俺を狙え!間違っても
この戦闘員だけは狙うな!」
戦闘員 「やめてなおと!」
悪隊長 「なんのこれしき!今まで母ちゃんに
助けてもらった分、これくらい!」
戦闘員 「やめて!あなたが死んだら他の戦闘員
に迷惑かかるでしょ!あなたみんなの
こと何にも考えて行動してない!」
悪隊長 「うっ!親子として叱ってほしい...」
戦闘員 「たくさんの人を抱えてる以上責任持っ
て戦い抜きなさい!バカ!」