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1000文字思考 その37 「はしごノート」

僕は中学生の頃、退屈な授業中に決まって「はしごノート」と名付けたメモ書き用ノートを開いては思いついたことを書いていた。
(はしご、というのは恐らく「ここに書いた発想を持ち面白くなるはしごとする」という意味でそう名付けた記憶がある。)

以下、はしごノートにメモされていた内容

・おいしさイナズマ級
まごう事なき、ブラックサンダーのキャッチコピーである。「こんなアホな謳い文句あるか」という感性がこの頃から今に至るまで変わっていなくて安心した。

・文明の力(ぶんめいのりき)
「利器」と「力」を間違えて覚え、メモしていた。この際なぜ文明のりきとメモしたとかどうでも良くて、ただとても恥ずかしい。

・横綱相撲
明らかに手抜きの授業を行う先生がいたのだろう。確か数学の先生が、問題プリントを配って我々に解かせて、解説プリントを配って終わりの授業をしていた気がする。横綱だ。

・道路沿いにめちゃくちゃエロい看板が立てられている(こんな渋滞の原因はいやだ、どんなの?に対する答え)
退屈な授業中は良くない妄想をするものだ。しかしひどい。運転免許を持っている人の集中力というものを舐めている。

・金スマの赤い女性達の脚の組み方
金スマを観ていて、ゲストの松岡修造よりも後ろの女性達の脚の組み方が気になったのを急に思い出したのだろう。あんなに堂々と美しい姿をしていて、何の説明もなく番組が終わるのが当時毎週怖くて仕方なかった。

・鬼ごっこサークル
親戚(当時大学生)が「俺、大学で鬼ごっこサークルに入ってるねんけど」と言っていて、苦労して入った大学で、鬼ごっこやるん??!!と神経を心底疑った記憶がある。
まあ僕も大学に入ってすぐお笑いサークルに入ったので、ほとんど同じだ。

・中秋の名月なので帰ります
嫌な中3の「ゲーセン行こう」という誘いをどうやって断れば良いか、考えに考え抜いて出した答えだと思う。我ながら素晴らしい発想。俺が先輩なら帰らせちゃう。こんな変なやつ。

・アイドルあるある→心霊が苦手
アイドルに限らず、年頃の人間は殆どが心霊嫌いだろう。なぜこんなことをさも「えぐい大喜利回答が出た」みたいにノートの背表紙に書いてしまったのか。

・落ちてる鳥が飛ぶ勢い(ことわざ)
個人的に一番好き。こういうことをずっと考えていろよと思う。

・地元に帰ってチヤホヤされたい
なぜ目標も持たず都会に出ようとしているのか。そんなやつがなぜ旧友にチヤホヤされるのか。

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