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ヌカヅケ小説            ヌカヅケのヒッ! NO.17 (完)

家路に向かう途中、ゴミ捨て場を覗いた。

期限切れのヌカヅケが山のように積み上げられ、古漬けの独特な匂いを放っており、鼻を鳴らしながらそれを食べているのは猪余豚で、先月ここに捨てた期限切れのキャベツのヌカヅケが、今頃豚の血肉として彼らのカラダに貯め込まれていると思うとなぜだか嬉しく、刹那、わたしは祖父の気持ちに寄り添えた気がしたのだった。

(完)

写真 : ヌカヅケを食べる猪余豚(いよぶた)

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多圭智みき
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