勝手にオマージュ Vol.1!会田誠さんに届け!あぜ道 NO3
それでもその道は続くので再び歩を進めると、
仙波さんの田んぼと武智さんの田んぼと和田さんの田んぼと奥村さんのシイタケ栽培用のビニールハウスと、
石橋さんの田んぼが並び、
もう田んぼには飽きてきたなあと溜息をつく頃には、
おお、子供!
つまりは平井保育園からやかましい、いや、元気な子供たちの声が響き、
その先には小野小学校が見え、
そこはみなこと香が通っていた小学校で、
じゃあ、二人は今?と問うならば、
隣接する小野中学校の三年生で、
ひとまず中学校を通り過ぎ、
後一踏ん張りとその先の道を進むと、
三熊の神社がでんでんででーんと社を構え、
道はそこで行き止まりとなるわけなので来た道を戻り、
小野中学校の三年二組の教室をのぞけば、
数人の女子が香に向かって、
右手を上げ左手のひらを右腋部分で大きく広げ
「黒木香でございます、ボッ!」といいながら、
ぼうぼうたる腋毛を手のひらで表現する姿に、
ブラボーと拍手を送りたくなるのをぐっと堪えているのは、
冬木ちえりという寒々しい頭をした老年の英語教師でありました。
写真:わき毛
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