
炭素循環農法【初期化結果編】
2月半ばに枯草+糠+もみ殻くん炭を土壌に入れビニールマルチを張りそのまま放置。
その後、植え付けの為、4月の初めにビニールマルチを剝がすことにしました。
結果…

白い…!
これは微生物の塊なのだそうです。
1か月半で一気に増えました。
初期化方法の働きについて読んだ所、
透明ビニールをかけ密封する事により、内部を高温&酸欠状態にさせるのだそうです。これは微生物にとって、通常よりも厳しい環境になるとの事。
けれども枯草などの高炭素資材(微生物のごはん)は有る状態なので
微生物はそれを食べつつ増えていく。
沢山の微生物が増えた結果、団粒構造を生み出し、植物の根が生育しやすい環境を作る事につながるのだそうです。

プランター栽培時、『はんぺん』と呼ばれる微生物の塊を探しに山に向かった事があるのですが、やはりいきなり見つかるものでもなく…。コツが解らないと全然見つけられませんでした💦
今回、はんぺんほど巨大なの菌の塊を作成してはいないのですが、微生物を土壌で直接増やす方法としては、比較的解りやすいのでは無いかと思いました。
最初は0.8ミリの支柱が気合を入れても20㎝も刺さらない土壌でしたが、
今は力を込めずとも一気に60㎝ほど刺さりました。
触るとほろほろしてます。
食べこぼしたドーナツのかけらみたいに、軽くて粒状の塊があちこちに…。
なるほど!これが団粒構造なのか!Σ(・ω・´)
ちょっと感動しつつ、植え付け作業へ。
表面の葉が飛んでいきそうだったので、表面に土をかけつつ
コンパニオンプランツの本を読みながら混植をしていきます。
最初はレタスなどの葉物から植える方が失敗が無いようなのですがいや家庭菜園だし色々食べたせっかくなので色々と植えてみる事に。
レタス+キャベツ+カリフラワー区画
トウモロコシ+スイカ区画
トウモロコシ+エダマメ区画
ジャガイモだけ、トマトだけ区画
などなど、かなり好き勝手にやってみました。
合間にはマリーゴールドやひまわりを植えて、
コンパニオンプランツやバンガ―プランツの効果を狙っていきます。
野菜の苗は植え付け時に水をやり、
場所によっては稲わらを敷き、後は放置します。
微生物+枯草(高炭素資材)が植物の栄養となってくれるので
特別肥料など入れずとも育つらしいです。
どうなるんだろう…???
ドキドキしつつ見守ります。
…。
…………。
おや?
これは…
特に問題なく育っている?
小さな苗は特に枯れる事も無く、虫に食われる事も無く
すくすく成長しています。

やったー!!!

凄く育った!( ゚Д゚)
ちょっとレタスは育ち過ぎた!花が咲いてる!
(これは完全に放置しすぎたせい)

農薬など散布しなかったため、確かに虫などは出るのですが、想像していたよりも遥かに野菜を食い荒らさない。
キャベツなどは外葉のみ少し齧られ、ジャガイモに関しては茎を少し齧られました。
一番被害が多かったのはトウモロコシ。夏に日が経つごとにアワノメイガに結構食べられてました。
(ポップ種だったのでちぎってポップコーンにしました)
そして収穫…

味は…
美味しい!!!
雑味が無く、ほのかに甘味を感じます。
また、同じ野菜の種類でも、一つ一つ味が違う事にびっくりしました。
プチトマトも葉の陰で育ったちょっとすっぱいものや、とても甘いものが有り、野菜ってそれぞれに個性があるんだと不思議な気持ちになりました。

ほとんどの場所で豊作となった初期化法でしたが
全部が上手く行ったわけでは無く、苗が枯れてしまった個所がありました。

道路に面しているため、雑草等が増えないようにと多めに農薬を散布されていた様です。
その区画のみ植えたひまわりは全滅し、唯一残ったマリーゴールドは、初期化に成功した区画の5分の1ほどのサイズのままでした。ちょっと残念…
こうしてたくさん夏野菜の収穫が出来、大満足な結果になったのですが…ここで沢山の疑問が湧いてきました。
一体どうやって野菜は育ったのだろう。
トウモロコシは何故一番被害が出たのだろう。
何故虫食いは起こるのだろう?
微生物は一体どんな働きでもって土の中にいるんだろう。
どうやったら苗が成長しなかった場所に植物を生やせるだろう。
初期化作業は、料理のレシピの様に作業として解りやすいのですが、
現象として何が起きているのかがさっぱりわかりませんでした。
だからこそ不思議で魅力的に感じ、土について勉強したい気持ちを駆り立てられました。
解らないままってこう、びしょびしょの服着てるみたいな気分になっちゃっていや!
だからとことん調べるぞ!
できるかな!?
やるぞ!
次回より土の勉強編へ!