ガールズデーを遡ってみる 【東京ヤクルトスワローズ版】 #NFB
野球観戦にハマった野球女子が、女性にとっての野球観戦をもっと楽しくアップデートする施策を勝手に考えるチーム、「日本野球女子機構」通称 #NFB のチームマガジンです。実際に球場に足を運びながら各球団の野球観戦を研究し、もっとこうしたい!を発信していきます。
6/10(日) 雨が降ったり止んだりしながらむかえたプレイボール。
私たちの最初の活動は「神宮球場」からスタートしました。
Swallows LADIES DAYの軌跡
今回の研究対象は東京ヤクルトスワローズのレディースデー。
私の研究テーマは「レディースデーイベントコンテンツの変化」としました。
ヤクルトのレディースデーがスタートしたのは2017年から。
また、総合的なプロジェクトとして「スワローズ女性ファン拡大プロジェクト」というものがありました。
スワローズ女性ファン拡大プロジェクト
2017年:Swallows LADIES DAY 2017
2018年:Swallows LADIES DAY 2018
2年分のLADIES DAYイベントを、コンテンツごとに区切って軌跡を追っていきながら、スワローズ女性ファン拡大プロジェクトも合わせて考察していきたいと思います。
今回の前編では以下3点にフォーカスします。
①ロゴデザイン
②ガールズデー限定ユニフォーム
③ガールズデー限定チケット
ロゴデザイン
ロゴを一度みておきましょう。
スワローズ女性ファン拡大プロジェクトのロゴをベースに
LADIES DAYでは文字と色を変更しています。2017年と2018年はロゴは変えていないようです。
ヤクルトの傘マークはとっても可愛くて、「傘イラストのアイテム、流行るのでは、、」とチームのみんなとも話していました。
このロゴ、後述する配布ユニフォームの袖にもあしらわれていて純粋に「かわいいなあ」と思います。
このロゴを使ったアイテムが販売されているのを見かけず、もしこのロゴの傘マークを使用した限定グッズがあれば購入していただろうなと思います。
個人的には来年もこのロゴを使ってほしいです!そしてぜひともグッズにも展開していただきたいです!!
ガールズデー限定ユニフォーム
レディースデーは、多くの球団が女性ファンに向けてユニフォームやグッズなどを「配布」することが1つのコンテンツとして定着してきています。
ヤクルトは両年レディースDAYユニフォームがありました。
2017年はユニフォーム付きチケットとしての販売でしたが、2018年はガールズデーの日のチケットをもつ女性への無料配布でした。
2017年は千鳥柄に薄めのピンクをアクセントとしたユニフォーム。
2018年は大きめのギンガムチェック柄。袖は紺色で、ボタンのラインにも紺とピンクの細めのラインが入っています。
こちらに関しては個人的な意見ですが、
2018年ユニフォームの方が好きです。着やすいです。
2017年は少し子供っぽい印象を抱きました。
袖と襟元の3本のラインがそれとなく「ゴム」っぽさがあるのと、
全体的にぼやけてしまう印象があります。
反対に2018年は袖部分と縦のラインに紺が入ったことでグッと引き締まってみえる印象があります。また、「Swallows」の文字が白抜きになったことで軽さが出ているように感じます。
今回、ヤクルトだけでなく様々な球団のガールズデーのページを拝見したのですが、「ピンク基調」が多いこと多いこと、、。
この点についてはNFBのメンバーと何度も話が上がっているのですが、
女性=ピンク というイメージは離れるべき、と私たちは結論づけています。(あえて強めに主張)
ピンクというのは難しくて「オシャレだと感じるピンク」と「幼く感じるピンク」の境界線が曖昧なのです。ミレニアルピンク という言葉も流行りましたが、オシャレに感じるピンクは「ダスティピンク」や「ローズクォーツ」などくすみがかっていたり、色の魅せ方が重要になると思っています。
特にヤクルトの球団カラーは緑なのでピンクとの相性はかなり難しいバランスです。女性が私服で緑とピンクを合わせることはほとんどないのではないでしょうか。
2018年ユニフォームに関しては、ピンクに変わり紺がアクセントになったこと。主張しすぎない程度のピンクが添えられていることがオシャレに感じる部分のように感じます。
また、2018年の春夏のトレンド柄に「ギンガムチェック」も入っているのです。細かいチェックにせず、大きめかつ薄めにあしらわれたことで「キュート」から少し離れたことで、様々な洋服のテイストの女子が受け入れやすいユニフォームだなと受け取って、実際に着てみた印象です。
このユニフォームはシンプルなユニフォームを持っている私も、こちらを着ようかと迷うレベルで好きです!
ガールズデー限定チケット
ガールズデーの日は通常の席チケットだけでなくイベントやオリジナルグッズ、特等席に座れるチケットが多々販売されます。
<画像引用>2017年 https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/info/event/ladiesday/2017/ticket_vol12018年 https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/info/event/ladiesday/ticket
先述の通り、2017年はユニフォームは「購入」2018年は「配布」でした。
2017年のビギナー向け応援シートはちょうど外野と内野の間くらいに専用シートが設けられていて、なんと応援レクチャーがついていたとのこと。これは体験してみたかった。
傘はレンタルで確かに最初からグッズを購入するには抵抗がある人も、このチケットであれば気軽に初めての観戦を楽しめるかもしれません。
2018年のチケットでは試合終了後のコンテンツとして用意されていた「ヨガイベント」に優先的に参加できるチケットとしてヨガマット付きチケットが販売されていました。
ヨガマットは自宅でも使用できますし、「ちょっと奮発」がしやすいチケットですね。球場内で見かけた購入されている方は比較的年齢層が高いように感じました。
そして私たちNFBの心をくすぐったのは「カメラ女子シート」!
野球女子の中には一眼レフを構えて、大好きな選手のかっこいい瞬間を切り取りたいカメラ女子が一定層います。その女子たちにダイレクトに刺さるシート!
撮影しやすい席を確保し、オリジナルカメラグッズもセットでこれはかなり嬉しい企画!「撮りたい」という思いを持った女子たちが一定区間に集まるので、撮る際も互いに譲り合ったり、周りに変に気を使うことなく撮れるのかもしれません。
カメラ女子シートを購入した方にインタビューしてみたいです。
(ご購入された方いらっしゃったらぜひご連絡ください。)
もし私が企画するなら。
私がNFBでしたいことは「ガールズデーなどの観戦企画に携わること」
なので僭越ながら、私なら上記2つの企画をどうアップデートするか考えてみました。
ユニフォーム
ユニフォームについては私は配布にします。
ただし、普通のユニフォームの形とは変えたい、という気持ちがあります。
ユニフォームはすでにファンであれば別の配布日に手に入れていたり、
何度も球場に通っているコアファンであれば自分で購入しているケースが多いです。
であれば、ガールズデー限定なので例えばチアガールのユニフォームに寄せたデザイン・形にしたり、
下町感ある球団のイメージを生かして浴衣やハッピなど、「ユニフォーム」という枠から外れたものを作ってみたいです。
最近の洋服のトレンドも加味すると、
ハイウエストパンツやロングスカートが多いため、ユニフォームのように少しダボついたトップスだとバランスが悪くなってしまいます。
少しタイトめのトップスを作ると、オシャレ女子がファッショナブルに着こなす幅も広がるのではないでしょうか。
チケット
個人的にはとっても素敵だと思うチケットが販売されています。
1つ惜しいな、と感じたのは「ビギナー向け応援シート」です。
初めての野球観戦。
皆さんはどのように「初めての野球観戦」を体験したでしょうか?
私はすでに何度も野球観戦に行っていた幼馴染に「連れてって!」とお願いしてチケットを手配してもらい、初めての観戦を迎えました。
何が言いたいかというと
・野球観戦ビギナーは自分でチケットを買わない(買いにくい)
・ビギナーは1人では観戦に行かない
という2つの仮説が浮かんだのです。
すでに観戦にハマっている女子が「観戦仲間を増やす」ために招待しやすいように野球観戦お誘いカード(招待状のような画像)を作ったり、
2枚セットで購入することで少し安くなる、など
友人を誘う言い訳を球団サイドから作ってあげてもいいのではないかと思うのです。
「これ、一緒に行かない?」と画像と一言を添えればLINEですぐにお誘いができたり、
「2人で行くと安くなるんだけど、よかったら一緒に行かない?」と誘い文句ができたり、
そうしたちょっとした野球観戦仲間を増やす導線を用意してあげると、女性は口コミで一気にスワローズファンを広げてくれる気がしています。
今後野球女子のSNS投稿を観察し、
どのような導線を作るのがいいのか、さらに深掘りして考えていきたいと思います。
さて、長くなってしまいましたが、こちら前編です。
後編ではガールズデーの日に開催されるイベントや、グルメについても2017年、2018年を比較して考察したいと思います。
NFBのメンバーの他の考察noteもぜひ読んでみてください◎