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くりかえし、くりかえし。

つい先日、パソコンが壊れた。
そろそろ壊れそうだなとは思っていたけど、
「え?今??もうすぐ米津玄師の”毎日”が配信になるのに??」
となり、まずは修理しようと思ってお店に持って行ったんだけど、もう部品がなくて修理できないと。。。そんなぁ(泣)
正規のお店じゃないところでなら修理できると思うって言われて、どうしようか考えたんだけど、もう25年以上、パソコンと共に生きてきた私にとっては、その時点で、一瞬でもパソコンが使えないことに耐えられなかった。
それに、モノが壊れる時って何か変化がある兆しなのかなって思って、
思い切って、新しいパソコンを購入することに決めた。

米津玄師「さよーならまたいつか!」のインタビューで
「〜細胞が入れ替わっているのと同じように、ずっと死んでは生まれてを繰り返している感じが・・・」とお話していたのを思い出し、
そういえば、このパソコン買ったの8年前だったなぁ。
はっ、その前に使ってたパソコンもちょうど8年で壊れたんだった!!!
私のパソコンの生まれ変わりの周期は8年なんだなって思った。

私が最初に、「細胞が入れ替わる」ってことを知ったのは、
20代前半の頃に読んだ、村上春樹「羊をめぐる冒険」の中のセリフ、
「細胞は1ヶ月ごとに入れかわるのよ。こうしている今でもね。あなたが知ってると思ってるものの殆どは私についてのただの記憶にすぎないのよ。」
だった。
何故だかわからないけど、強烈に私の脳裏に刻まれて、私はこの言葉とともに、絶望したまま生きて来た気がする。
そして、再び「細胞の入れ替わり」の言葉を目にしたのは、
私が完全に人生に絶望していた2020年、
米津玄師のアルバム「STRAY SHEEP」が発売された時の、
インタビューだった。
私は、米津玄師のその言葉を読んだ時、
「あっ、私、生まれ変わってるんだ。今の大嫌いな自分から、変わることができるのかもしれない」って思うことができた。20代で自分にかけた呪いが解けた気がした。

人生に絶望することは少なくなって来たものの
毎日、働いている以上、諸々、問題は起きるわけで、
今現在もまた、4年前とほぼ変わらない、しんどい毎日を送っていたんだけど、このタイミングで、細胞の入れ替わりのお話をしてくれたこと、
「毎日」で、どうしようもない毎日を愛せるかどうか、
問いかけてくれたことは、私の変わらない毎日に希望が見えた気がした。

私も、パソコンと一緒に、また新しい自分になれそう。



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