遅ればせながら…新生(仮)憲政記念館に行ってきました!
皆さんこんにちは!ミキキートス代表の庭野です。
すっかり春になりましたね。気温のアップダウンが激しく、体調管理が難しい今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
コロナ対策も徐々に緩和され、4月から参議院については国会見学(参観)が予約不要になり、気軽に訪れることが出来るようになります。それを踏まえて、国会ツアーを再開しようということで、いろいろ調べていく中で…衝撃の事実にたどり着きました。
なんと、いつのまにか憲政記念館が建て替えの為に閉館し、いつのまにか代替施設がOPENしていたのです!
2020年の2月に実施した国会議事堂ツアーを最後に国会周辺を訪れる機会はほとんどなく、閉館の事実すら知りませんでした。令和10年度末に新しい憲政記念館が開館予定とのことで、それまでのつなぎに代替施設が2022年6月に開館したとのこと。そういえば、国会ツアー再開に向けてGoogleマップで国会周辺を確認していた時に、憲政記念館のピンが変な所に立っていて「間違ってるじゃん…」などとぼんやり思っていたのですが、私が情弱なだけでした。。。
上の写真は、国会前庭北地区の様子(下の地図の③のあたりから国会議事堂方面を撮った写真)です。時計塔の右下あたりに白い壁で覆われているところがありますが、あの内側が従来の憲政記念館があったところです。建物の周辺も覆われてしまっている為、従来は右奥に抜ける通路があったのですが、通り抜けができなくなってしまいました。
さて、そんなこんなで仮の佇まいとは言え、リニューアルオープンした憲政記念館を訪れてきたレポートをしてみたいと思います。
①場所が分かりづらいところに
これは仮の佇まいなので仕方がないことなのですが、場所が少々分かりづらい所にあります。国会参観者用の観光バス駐車場の奥に設けられていて、観光バス駐車場の待合室のようなところを抜けていかなければならなくなりました。もともとの憲政記念館も一般人がふらっと入るには敷居が高い雰囲気だったのですが、場所は分かりやすい所にありました。仮の憲政記念館は知らないと行けないような、少し奥まった場所にあります。
②展示フロアは半減
従来の憲政記念館は2階の第1展示室と1階の第2展示室の2フロア構成となっており、全館見て回るには少し時間がかかりそうな佇まいでしたが、新生(仮)憲政記念館は展示については1フロアに縮小。ざっくり半分くらいの面積になった印象です。
最初にマップをもらった時には、2フロアに分かれているように見えたので、同じくらいの広さかと思ったら1階は会議室のみで、展示は2階のみとなっていました。
③コンパクトで分かりやすい展示に
展示スペースが減ってしまったこと自体はもしかしたら歓迎されるべきことではないのかもしれないのですが、個人的な感想としては、一般人にとっては分かりやすく、より親しみやすい展示施設になったと感じました。
以前はコンピューターのクイズ端末のようなものが置いてあり、子供が楽しめる工夫がされていましたが、より直感的に短時間で楽しめるめくりクイズが設置されていました。端末の老朽化も激しかったので、こちらの方がトラブルもなくて良いという判断なのでしょう。
国会議事堂中央広間に展示されている銅像3体の写真と、同じく中央広間の床に描かれている大理石のモザイク画の写真が壁と床に描かれています。これは地味に嬉しい展示です。というのも、国会参観で国会議事堂内に入ったとしても、中央広間は一つ上のフロアから短時間で見下ろす形での見学となり、銅像も床のモザイク画も間近に見ることができないのです。
この展示を見て、従来は国会議事堂見学後に立ち寄っていた憲政記念館の順番を入れ替えて、先に立ち寄って予習をしてから国会参観するといいのではないかと思い付き、新しいツアーに反映しようと考えています。
④議場体験コーナーがパワーアップ!
国会議事堂を見学したとしても、議場(俗に言う本会議場)で国会議員が座る議席に座ったり、発言をする際に登壇する演壇に立つことは当然ながら出来ません。しかしながら、憲政記念館には議場体験コーナーという場所があり、議席に座ったり演壇に立ったりすることが出来て、プチ議員体験ができるのです。ここで記念写真を撮れることが、憲政記念館に立ち寄るある意味での一番のモチベーションだったりするわけですが(憲政記念館の方、申し訳ありません。。。)、こちらもパワーアップしていました。
まずは従来からある議席から。こちらは一見大きな変化はないように見えるのですが、こちら側から見て最前列の一番左の席が車いす対応になりました。
議席に座った時に見える演壇、議長席の光景はこのような感じとなります。演壇は3/4サイズの為、大人が普通に立つとちょっと小さい感じにはなりますが、工夫をすると国会の討論の雰囲気を味わうことが出来ます。
これが演壇側からの景色です。広いスペースではないことが分かってしまいますが、演壇に立っている様子を議席側から撮ることで良い記念写真となります。
そしてそして…今回新たに加わったのが速記者席への着席です。
本会議場で行われている国会中継を見ていると5分に一度チーーンと音が鳴るのですが、その犯人はこの演壇の前の速記者席にある時計なんです。速記者の交代の時間を知らせる合図の音なんですね。というわけで、その時計がある速記者席です。
以前は立ち入ることが出来ず、もちろん座ることもできなかったのですが、リニューアル後はここに座って写真撮影はもちろん、速記記号についてもお勉強することが出来るスペースとなりました。近年は装置で録音した音声を速記者が手直しするという流れに変わってきており、重要な会議以外ではその姿を見る機会が少なくなった速記者ですが、彼らのお仕事に興味を持つきっかけとなる良い展示だと思います。
他にも細かい点での変化は沢山あるのですが、個人的に大きな変化と思われる部分を取り上げました。あと、入館してすぐのところにある、議会政治の父「尾崎行雄」さんと時計塔の写真撮影スポットも出来ていました…が、一般の人からすると、もしかしたら国会議事堂の背景とか建物の方が喜ばれるのかもなぁ…などと思ったり(笑)
というわけで、昨年2022年の6月に仮の佇まいでリニューアルオープンしていた衆議院憲政記念館を訪れたレポートでした。ちなみに、まだ紆余曲折ありそうですが、現在ツアー内容を絶賛企画中の新国会ツアーのリンクはこちらです。
料金や開始時間・所要時間、行程などまだまだ変更があるかもしれませんが、是非ご期待ください!ちなみに、衆議院が通常の参観体制に戻るまでは、参議院の参観となる為、平日のみ(涙)のツアーとなります。あしからずご了承下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!