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第1話 起業前夜 コラム【それでも愉快な僕のガイド人生】

皆さんこんにちは!ミキキートスの庭野です。株式会社ケンネット様の公式サイトで連載中のコラム【それでも愉快な僕のガイド人生~耳に"知"を届けるために~】の中から、第1回 起業前夜 の中身を一部ご紹介します。

第1回 起業前夜

「庭野さん、それ今じゃなきゃダメなの?」
首都圏会議という、会社の規模の割りに仰々しい名前が付いた会議が始まる前に、以前の上司だった他支店の支店長にかけられた言葉です。添乗員を辞めて就職した旅行関連の派遣会社を1年で退職することを決意し、そのことが風の噂で当人に届いたようでした。「それ」が何を指すかというと、私がイベントやセミナーを企画・運営するビジネスを起業するということです。私は「はい、すみません」というような内容を迷うことなく答えました。

当時私が勤めていた会社は内勤スタッフ30名前後と規模が小さく、1人でも辞めようものならその仕事の尻拭いで業務の負担が増えたり、それに伴う異動が発生する等の面倒が起きるということで、何とか私を引き留めたい様子でした。その方には部下としてお世話になりましたが、自分で責任を負うことを嫌がる保身第一主義の上司だったので、情が湧くはずもありませんでした。

私の人生で、正社員として雇用されたのは後にも先にもこの1年間だけでした。それまでは、業種こそ違えど、サービス業の現場をずっと渡り歩いてきましたので、営業や事務仕事にどっぷり従事するのもこの会社が初めてでした。待遇面に納得がいかなかったり、社風になじめないことも大きかったのですが、正直仕事が面白くないと感じたのが退職を考えるきっかけでした。そして、通常なら転職活動に励むべきところを、どうしたら起業できるかを勉強し始めたのです。今思い返せば、子供こそいませんでしたが、当時結婚していた身としては大胆な決断だったように思います…

株式会社ケンネット それでも愉快な僕のガイド人生~耳に"知"を届けるために~ 第1回 起業前夜 より引用

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