並行する文章は分かりにくい/作家の僕がやっている文章術144
並行する文章があります。
述べている内容が並行してしまっている文章です。
こう紹介しても、分かりにくいので文例を挙げます。
<文例1>
オムライスは卵で皮を作ります。
フライパンで溶き卵を皮状に焼いて、オムライスの皮は完成です。
この完成した皮でチキンライスをくるめばオムライスの出来上がりです。
料理が得意な人なら、どう作れば良いのか想像がつくでしょう。
しかし料理の初心者は、これではオムライスを作ることはできないでしょう。
知りたいのは、その皮の焼き方であり、チキンライスをくるむやり方だからです。
次の文例も、並行する文章です。
<文例2>
「イベント」にて「コラボ」や「後援申請」の機能を活用すると、以下のような利点を得るコトができます。
「イベント」の企画や運営をコラボレーションできる
共同開催する方と協力して「集客」できる
お互いの「見込み客」の交流やシェアが見込める
このように、「コラボ」や「後援申請」の機能を活用すると、良いアドバンテージを沢山得られるので、是非とも活用して行って欲しい機能です。
文例2の、言葉の意味が並行している箇所をピックアップしてみます。
「イベント」にて「コラボ」や「後援申請」の機能を活用する=「イベント」の企画や運営をコラボレーションできる
コラボ=共同開催
利点=良いアドバンテージ
文章における言葉の並行とは、同じ意味を言いかえて述べてしまう書き癖です。
書き手は「書き進めている」と勘違いします。
しかし同じ概念(言いたいこと、伝えたいこと)の場所から、移動しないで、言葉をつづっているだけです。
読者にすれば、同じことを言いかえて述べられているばかりなので、意味を理解できません。
では、どう書けば意味が伸展する文章になるのでしょうか。
その書き方のポイントを紹介します。
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