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駐在帯同⇨海外大学院進学 LSE修士留学まで ⑥"海外から海外"進学 イレギュラー集
南アフリカ駐在帯同を経て、イギリスの大学院に進学しました。
9月末から、LSEに通っています。
きょうは、海外(南ア)から海外(イギリス)への進学で大変だったこと、日本からの進学ではなかったために苦労したことをまとめます。
奨学金の選択肢が少ない
進学してみると、国費・社費留学や、奨学金をもらっての留学生がとても多いことに気づくと思います。
私は自費です。これまで働いてきたぶんの貯金で、止まらぬ円安に戦々恐々としながらやりくりしています。
そもそも、超特急出願で、奨学金レースにぜんぜん間に合っていない!という事情もあります。出願スケジュールはこちらに書いています。
とはいえ、いくつかはまだ間に合う給付型の奨学金もありました。
ただ、応募資格を見ていると、概ね「日本国籍、日本在住」とある。
私は南アに転出してしまっていたので、一行目に書いてある「日本在住」の条件からいきなり外れてしまい、ほとんどの奨学金にチャレンジできませんでした。
ちなみに、南アに住んでいたので南アの奨学金もチラ見してみたのですが、今度は「南ア国籍、南ア在住」の条件が多く……(そりゃそうか)。
「日本国籍、南ア在住」という、宙ぶらりんな身分を実感した瞬間でした。
ビザ申請にTB(結核)テストが必要
日本から英国ビザ申請をする場合には、原則的にこの検査は不要です。
※ことし夏時点
でも、イギリス政府が定めた特定の国に半年以上滞在していたことがある人や、過去半年以内に住んでいた人などはTuberculosis test(結核検査)が必要です。
南アは、イギリス政府から「結核検査が必要な国」に指定されていたので、ビザの申請書類の一つとして、結核じゃないよ!という証明を提出しなければなりませんでした。詳しい条件はこちらのページに。
これが意外と大変でした。
「イギリス政府が認めた医療機関」で検査を受ける必要があったのですが、その認定医療機関が少ない。
自分が住んでいたヨハネスブルクには英国政府が認めた病院がなく、首都・プレトリアの病院まで行って結核検査をしました。
夫がヨハネスブルクからプレトリアまで車で連れていってくれました。
ありがたや……!
IELTSのチャンスが少ない/高い
日本にいれば、東京・大阪・名古屋などにIELTSが受けられる会場があって、特に東京では(予算制約を無視すれば)理論上ほとんど毎日IELTSが受けられる(実施されている)と思います。受験料は、25,380 円(税込)。
これが、南アだとチャンスがちょっと少ないです。
ヨハネスブルクだと月に2回ほどの実施で、しかもスピーキングテストが別日開催の2日がかり。そして痛いのは受験料の5500ランド。いまのレートで日本円に換算するとなんと約46,000円です!
ちなみに、イギリスでも受けたことがあります。
料金は220ポンド。いまのレートでは約44,000円です。
(あれ、値上げした?昨年は4万ちょっとだった記憶……もしくは円安が進行したのか……。)
日本で受けても高すぎるIELTSですが、海外で受けるともっと高く、心理的・金銭的ダメージが一層深刻でした……。
正直、それまで南アで楽しく生活していたのに、IELTSのせいで英語(ライティング)に対する苦手意識が生まれ&深めにDNAに刻まれたと思います涙
ちなみに、友達から「スイスのIELTSはマジで高いらしい」と聞いたので、出来心で調べてみました。
スイスでIELTSを受ける場合は446CHF、日本円換算で約78,000円です!失敗できなさすぎてタイピングする手が震えますね……。
物価といえば、昨年夏に友人や家族に協力をいただき、世界のスタバの価格調査をしたことを思い出しました。当時からかなり為替も変わっていると思いますが、よかったらぜひ読んでください。
日本の留学保険に入れない
カードの保険だけじゃケガや病気のときに心配だし、と留学保険を日本語で検索して探していたのですが、多くのケースで日本在住でないと加入できませんでした。「日本在住」の壁、アゲインです。
なので、私はイギリスに到着してからイギリスの学生保険に入りました。
これは保険のカバー範囲にもよると思うのですが、当初探していた日本で加入するタイプの保険よりも、イギリスに渡航してから入る保険の方がほぼ同じ保障内容でも安かったです!
たまにはいいこともありますね◎
海外送金アプリの設定が困難
あまりロジが得意なタイプではないので、詳しい説明は得意な人に譲ろうと思うのですが、Wiseという送金アプリが在英の日本人の間ではかなり流通しています。
日本でいうPaypay払いみたいな感覚でみんな使っています。銀行口座に紐づいていて、友達間で精算するときなどに便利!という感じです。
これを、日本で開設して日本の銀行口座⇨日本のWise口座に「円」を送金⇨「ポンド」に替えると、為替手数料がお得に済むらしいんです。
らしい、というのは私は使えていないので伝聞です。
これを日本の銀行口座に紐付けて使うには、渡航前に日本で免許証やら住所の証明書類をアップロードする必要があるのですが、私の場合はもう転出しているので日本の住所がなくて登録できませんでした。
ということで、私はイギリスに来てから、monzoというイギリス在住者向けの口座を開いて使っています。
ただ、これだけ持っていても「円をポンドに替えられる」わけではないので、私はいつもポンドの錬成に苦慮しています……!
感想「鍛えられた」
大学院からオファーをもらってから、のほうが大変だったかもしれません。
ビザまわりの申請と、学費の送金手段の確立、生活面での手続きを全部自分でする必要があります。しかも、日本から渡英する場合とは手続きが違う部分もあり、経験者も少ない。
学校への申請ミスについては自分の責任でどうにか巻き返せるかもしれないけれど、ビザまわりで何かをミスしたらなんだか重大な法律違反になるのではないか?などと思うと絶対ミスできず、かなりピリピリしました。
ちなみに、TBテスト(結核検査)では公文書における「新姓・旧姓問題」にもぶち当たっています。
南アに限った話ではないのですが、結婚すると名前を変えなければならない仕組みは海外では一般的ではないので、「日本の法律婚ではね……」と、何度も何度も同じ説明を繰り返さなければなりません。この部分を説明する英語だけめっちゃ上手くなったと思います。知らんけど。
で、問題は相手にこの説明で納得してもらえない場合です。いや、知らんがな!私が作ったルールじゃないんですけど……。大使館か外務省に聞いてくれ……。
そうはいっても、こちらとしてはビザを出してもらわないとしょうがないので、説明し続けるしかない。鍛えられました。
この「新姓・旧姓問題」については海外生活で散々な目に遭い続けていて、別途2万字書けそうなくらいですが、一旦、あらゆる感情を飲み込むことにします。きょうがクリスマスだからです!笑
さて、読んでくださった方、ありがとうございます!
トップ画像は、学校の至るところに飾られたクリスマスツリーのうちの一つです。
メリークリスマス、素敵な1日を過ごせますように◎
駐在帯同からの海外大学院進学 LSE修士留学までの道のり #6
2024.12.25
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