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カナダでヒッチハイクした話①

コロナの影響で、バスは減便、しかも高い。
でも、どうしても残りの留学生活を無駄にしたくなかった。
Banffに何とかして行きたかった。

金はない。でも、時間はある。

「よし、そうだ。ヒッチハイクしよう。」

日本で東京ー大阪を友達と2人で0円帰省、ヒッチハイクしたことはあった。
から、何となく不可能ではないこと、何とかなること、ノリと勢いが大事って知ってた。

Vancouver から Banff はおよそ800Km。東京ー広島くらい。

中間地点のKamloops をまず目指す。

さっそく、段ボールに目的地を書く。
表面にKamloops 、裏面にBanff。

ヒッチハイクのポイントその1は、遠すぎず近すぎずの地名を第一ゴールにする。
東京ー大阪なら、まずは海老名のように。

次の日の早朝に、Canada-trans hwy通称「カナダ横断高速道路」。カナダの端から端いけますよ、ってゆうメインハイウェイの入り口に向かった。

まず、周りにヒッチハイクする輩は1人もいない。そこにいたのは、若干23歳のジャパニーズ(おれ)と、みためちょい汚いおじさんだ。

そのおじさんは、慣れた感じで、どんどん車アプローチする。ちなみにそのおじさんは、ヒッチハイクではない。お金をもらってた。
家はあるらしいからホームレスではないと思う。
パンツは履いてなかった。

気づけばおじさんによる、ヒッチハイク研修が始まり、どうすれば車が気付いてくれるか、赤信号の時に車の間をぬってアピールする等、めちゃくちゃ親切に教えてくれた。
しかも、アイスまで奢ってくれた。本当に親切にしてくれた。

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そんなこんなで、アピールすること2時間。ついに一台の車に乗り込むことに成功!
名前は、Keith。 50歳くらいの体つきのいい白人おじさんだ。ザ・カナディアンって感じ。
ついこの間まで一年半、北海道で、英会話講師をしていたらしく、日本の話でめちゃくちゃ盛り上がった。
で、Keithが「お前が見たこともないサンドイッチ食わしてやるよ」と。
おいおい、ワクワクさせてくれるじゃないか。
そこはローカルの人も知る人ぞ知る裏道にあるサンドイッチ屋さん。
まず、店主がクセの塊。店に入ってまずみた光景は、自分のニップルを縄で縛って客に見せてた。
全く理解は出来ない。今でも意味が分からない。
どーやら、激おねぇ。いや、パンチ強すぎるやろ笑。
店内には数人の常連客っぽい人達が、「またやってるわぁ」って感じでケラケラ笑ってた。
放送禁止用語ばっかで何言ってるか全然わからん。
出てきた、サンドイッチは1キロくらいで、いろんな肉、大量チーズ、気持ちばかりのトマトとレタス。
クセだらけの店主とサンドイッチ。

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でも、これだ。と思った。
そこでしか出会えない人に、出会い、そこでしか出来ない事をする。

サンドイッチをご馳走になり、良さそうなポイントまで連れて行ってもらい、連絡先を交換し、しっかりお礼を言い、またヒッチハイクを再開する。乗せて頂きありがとうございました。

そーいえば、カナダの人は乗せてくれなくてもグッドラックって感じでみんなポーズ返してくれるから、心は折れづらい。

だいぶ長くなってしまったので、2台目は次にしよう。

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