乃東生ず、そして冬でも青々としているもの!Vol.3野草でお手当て編
日本の楽しみを七十二候にのせてお届けしておりますが、今の暦は、「乃東生ず(なつかれくさしょうず)」です。
乃東(だいとう)は、夏枯草(カゴソウ・別名ウツボグサ)のことで、この大地が枯れゆくなかでも、地面で青々と葉を広げている野草の一つです。
花期は春です!
冬も出逢える「青木」の由来は?
そんなカゴソウのように、冬の季節でも青々と大地に彩りを届けてくれる草木があります。それは、青木(アオキ)。
名前の通り、寒い季節でも、暑い季節でも、青々(昔は緑色を青と言っておりました)としている木だから、青木。初めて出逢ったときは、なんとなく葉や、赤い実から主張を強く感じた為、ヨーロッパ系の草木だとばっかり思っていたのですが、実は日本の在来種(日本の地に元からあるとされている植物のこと)で、ヨーロッパへは1783年に渡ったようです。
どんな使い方ができるの?
さてそんなアオキ、古来より日本の家庭では身近に使われてきました。だって、季節を問わないんですもの、使いやす過ぎて最高ですよね!
一番身近なお手当ては、外用として葉を使います。
①生葉でお手当て
使い方(1):生葉を火で炙り、やわらかくなったところで表面の皮をはいで、腫れているところや、しもやけに貼ります。
使い方(2):生葉の汁を煮詰めてドロドロの軟膏にし、ガーゼにのばしたものを患部に貼ります。
②薬草風呂
使い方:葉を揉んでから、お風呂に入れます。
・リラックス効果
・疲労回復
・美肌効果
・肌荒れ予防
・しもやけ・やけど・出来物
・痔や脱肛
③薬草茶
作り方
①アオキの葉を2〜3枚、種子2〜3粒を、コップ2杯(400cc)のお湯に入れて5分煎じます。
民間療法:健胃・解毒・利尿剤・膀胱炎・腹痛
お味は、、、う〜ん、薬草です。笑 ゴボウのようなお味がじわゎゎ〜んと、広がります。ゴボウ好きな方にはウケるお味!!そして時間を置いたらどんどん苦くなってきました。ふむ、良薬苦し!もしかしたら私にこの苦さは、必要なのかもしれません。(同種療法では、「美味しい」と、すご〜く「苦いモノ」の両方がバランスを整えるのに必要と考えます。)
生薬ですもの!
さて家庭でできる身近なお手当てを紹介しましたが、やはりアオキはお薬として大活躍しております。生薬名は、「青木」のまま。ただし、生の葉を売ることは難しいので、漢方薬局などでは他の生薬とブレンドされて売られています。
有名なのが、薬の宝庫、奈良県は金峯山寺のある吉野にて、キハダとブレンドして受け継がれている「陀羅尼助(だらにすけ)」。
昨年訪れた、吉野山。陀羅尼助だけのお店が今も、金峯山寺の前に並んでいました。
胃腸薬として売られておりますが、私は二日酔いのときに服用してみたら、ほんとーーーに、てきめん!!みるみる回復に向かいました!
明日からクリスマスに続いて、年末年始。楽しみの裏側で、胃腸が疲れやすいイベントが続きますが、世界中がアオキや、野草たちのパワーと共に、楽しい時間を過ごせますように♡
Have a lovely YASOU life with Big love.Miki
☆☆私が大切にしていること☆☆
"Just the way nature intended"
「自然が導くままの形で」
世界中の楽しみと共に、歩んでいく未来。
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