楽曲コンペ:勝てる歌詞の考え 〜その1〜

楽曲コンペは歌詞も同時に募集される場合がありますが殆どの場合が楽曲のみのセレクションになります。

楽曲採用後の歌詞(作詞家)のセレクションで強く感じるのが(決め打ちの作詞がいない場合のセレクションでは)全体の整合性より「印象的なワードが散りばめられているか」という部分と「メロに対するハマりが良いか?」という部分が先行基準にかなり影響しているという部分です。

「符割が悪い」や「ワードが古臭い」というコンテンツは直感的に「この作詞家さんはあまり良くないな?」というイメージをセレクターに頂かせてしまいます。

全体の整合性を持たせる云々は時間をかけて調整出来るレベルのもので、ワードのセンス、斬新さは制作過程の時間を費やしてもなかなか産み出す事が出来ない才能だという事も関係あるのでは?と考えます。楽曲タイトルもしかりです。

楽曲のイメージをブラッシュアップするという点でも「ハマりの良い歌詞」「斬新なワード」「オリジナリティー溢れるタイトル」があるとメロディーも飛躍的に良く聞こえます。少し気の利いた作詞の場合はそこに「韻」も多めにあり、特にリフレインするフレーズで効果的なライムがあるとその「リフレインされたフレーズ」をリスナー(セレクター)が直感的に「リフレインくるな?」と抱かせてより楽曲の中に惹き込む事が可能となります。

ロングトーン、ミドルトーンで母音の「a」「o」等をインサートしたり、符割の細かい箇所はなるべく言葉、エッジの立つ子音を配置したり、等のリリックテクニックは作曲家としては当然把握しておきたい所であります。

「米津玄師」さんの「TEENAGE RIOT」を少し前カバーしたのですが、歌詞を改めてアナライズしてみると内容も勿論ですが、よりメロディーを惹き立たせる歌詞のテクニック満載だな?と改めて感じました。作曲家志望の方はぜひこの楽曲の歌詞をチェックしてみて下さい。

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