旅のはじまり
はじめてLataさんに会ったSpring ceremonyで、
「おいでよ!」
と言われたときから、
行ってみたい!きっと必要だから声かけてくれてるはず、と思い、
旦那さんを説得し、行く段取りも立て、
でも『飛行機乗れる気がしない』
その理由で断念した。
でも、締め切り直前になって、ラタさんやようこさんの心の声を聴き、
「本当に行けない?」
「本当に行けないって言ってるのは本当?」
と疑った。
どうしてもどうしても飛行機に乗れる気がしなかったけど、
どうしても乗れないってある?
だめだったら降りて帰ってこよう、やるだけやってみよう
と決めて、申し込んだ。
すごく嬉しかった。
行けるのも嬉しかった。
自分にも嬉しかった。
でも行く日が近づくにつれて、あんまり考えないようにしてたけど、
どうしても飛行機のことが重くなる。
台風も発生し始めた。
なぜか子供も熱がで始める。
生理予定日と重なるため、
PMSで気分が重いし毎日眠い。
もういやだーいやだー、と常に思う。
(飛行機乗る前は大体こうなる。)
受けたかったリトリートも、
全然イメージできなくなる。
遠くに行ってしまったよう。
毎日の瞑想クラスはしばらくお休みだったので、
なるべく動画で自主練して整える。
娘の送りはやっしーに、
迎えはお友達のママやじーちゃんに、
預かりはばーちゃんに、
とお願いし、
学校へも連絡。
でも色々やりながらも心は憂鬱。
前夜は大体ほとんど眠れない。
(今回は生理前で割と眠れた方)
始発の飛行機に乗るため、
朝4時に起きてヨガをして整える。
娘が起きてきた。
5時に出発。
娘はこらえながらも泣いて、
たくさんぎゅーをしてやっしーと娘にバイバイした。
行く道中、呼吸法で整えながら。
調子は悪くない。
JALの搭乗サポートの人に声をかけてサポートをお願いしておく。
薬も飲んだ。
早めに席につかせてもらったけど、
出発直前、ギリギリになって怖さに耐えられなくなった。
どうしようどうしよう。
出発直前で降りると、預けた荷物を探してもらったり、出発を遅らせてしまったりする迷惑をかける。
判断は早い方がいい。
どうしても最後の覚悟ができなかった。
「降ります」
前回、3月に娘と2人で実家に帰ったとき、
調子が良くなかったのか、もう信じられないくらい怖くて、
大パニックになってしまった。
本当にもう嫌だと思ってしまった。
直前でその時の記憶が思い出されて、
どうしても覚悟ができなかった。
『乗れなかった』
不甲斐なくて、悔しくて、
でもどれとも違う、それに似た感情で泣いた。
「次の便なら割と空きがありますよ」
とスタッフの方が言ってくれて、
次の便で行こう、と決意する。
薬が効き始めて、(今)
出発ロビーで爆睡する。
次の便。
次はいける、きっといける。
でも最後の最後、
やっぱりあの怖かった記憶がよみがえる。
自分が堪え切れる自信がイメージ出来なくて、
降りた。
「今回、もうだめなんだ。」
どうしても最後の腹をくくる感じまで行けない。
スタッフの方も「次の便も混んでるんで。。。」
というのもあり、
何より自分が乗れる気が全然しない。
「今回は諦めます」
と伝える。
出発ロビーで、疲れ切って、感情が分からなくて、
泣いた。
がっかりと、悔しさと、不甲斐なさと。
しばらくずっと泣く。
応援してくれてたリトリート仲間たちに諦める旨を伝え、
泊まるはずだった宿もキャンセルし、
預けていた荷物を3階チェックインカウンターに取りに行く。
そこへ。
「みゆもいま空港につきます」
とのメッセージ。
みゆさん今から出発なんだ。
ならきっと同じ3階だ。
少しでも会いたかった。
みゆさんに事の顛末を話し、うんうんと聞いてくれて、
みゆさんが言ったのは思いもよらない言葉。
「諦めておうちへ帰るのと、山梨へ行った時、どっちが嬉しいですか?」
え?この人まだ乗らせようとしてる??
「それは行ける方が嬉しいけど、飛行機に乗れる気がしない」
自分が怖いと思ってる事、
わーーーってパニックになるのが怖い。
自分自身が怖い。
周りの人も怖がらせてしまう。
出発を遅らせてしまって迷惑かけることが怖い。
「わーーーってなっていいんですよ。」
「飛行機が遅れてしまっても、それはみきさんがいなくても遅れることになってたんです。
もっと現実を信じてあげていいんだよ」
「前、パニックになって実家にかえったもきも、結局着いたでしょう?死ななかったでしょう?
大丈夫なんですよ」
みゆさんが死ぬほど上がり症だったことも話してくれた。
人前で話したりすると、めまいや吐き気までした。
何でみゆはこんなに出来ないのに、みんな平気なの??信じられない。
でもこの間のセレモニーで、私、喋ってましたよね、みんなの前で。
ひとつひとつ、みゆさんの語りかけが私に入ってくる。
でももうへとへとで、またトライするなんて考えられない。
もういやだ。
みゆさんの出発時間だってある。
みゆさんとは一旦さよならして、
一応キャンセル手続きをすることになっていたチケットを
再度振り替える便があるかだけ聞いた。
私が乗れそうな前方の席(CAさんが近くにいる席じゃないと難易度が上がる)は
14:20発。
ひとしきり自分で気持ちを整理する。
考えて考えて。。。
もう最後、これでダメならしょうがない。
ラストトライすることにした。
あの怖かった最後のフライトを、最新の記憶のままにしてはだめなんだろう。
もう一回飛び込んで、
塗り替えてこないといけないと、なぜかとても思って。
あの怖い怖い怖い怖い沼みたいな先に、
飛び込んでこないといけないんだろう。
そして通り抜けたあとの世界を見なければいけないんだろう。
とてもそんな気がした。
それをやる覚悟が少し出来た気がした。
みゆさんの言ってくれたことが、
私にその勇気をくれた。
リトリート仲間に再度ラストトライすることを伝える。
たくさんメッセージが届く。
Lataさんからも
「大丈夫!大丈夫!
空は私達の可能性!」
「最高ですよ!リトリート!」
背中が強くなる。
とはいえ、あの沼は怖い。
わけが分からなくなるくらい、
暖かいメッセージが一瞬でかき消されるくらい怖くなる。
でもその合間にふっとそういうメッセージが心を支えてくれるのも知っている。
やっぱり出発はめちゃくちゃ怖くて、
何度も降りようとしたけど、
怖い怖い怖いとずっと言っていて、
もう飛行機が動き出しそうなのにパニックになっていて、
ずっと離陸態勢になるかギリギリまでCAさんが抱きしめて背中を撫でてくれて、
でも離陸の時、どうなっちゃうんだろうと大パニックで、
お隣の席の家族連れのパパさんがめちゃいい人で、
「腕掴ませてもらっていいですか?」と聞くと、
「全然いいですよ」と答えてくれ、
「大丈夫大丈夫」
と声をかけてくれ、
「怖い」と言ってると怖くなることに気づいたので、
「怖くない怖くない大丈夫大丈夫」にセリフを変え唱え、
「出発したらあとは歩き回る」
「出発したらフルーツ食べる」
「出発したらあとは着くの待つだけ」
「大丈夫大丈夫怖くない怖くない」
とひたすら言い、
「(迷惑かけて)ごめんなさい」って言っちゃう自分に
「あ、ごめんなさいじゃない」って自分で正し、
(↑ごめんなさいモードになるのもパニックのひとつと気づいた。)
何とか離陸を乗り越えた。
本当に感謝しかない。
しばらく怖かったのでお隣りのパパさんがお話ししてくれて、
「僕も飛行機めちゃ怖かったので分かりますよ」
と言ってくれたり、
「もう飛んじゃえばあとは待つだけですからね」
とか。
奥様にもお礼を言い、本当に本当に助けられた。
上空では何も不安もない、大丈夫。
フルーツ食べたり、寝たり、みんなに報告したり。
夢みたいだった。
乗れた。
乗れた😭
ご家族は1歳3歳のお子さん連れで泣いたり大きい声出したり、
「うちのがうるさいでしょ?」
と言っていたけど、なんにもうるさくなかった。
きっと私のわめきもこんな程度なのかもしれない。
(自分的には世界中に大迷惑かけてる気分)
飛行機を降りる時にJALの方がプレゼントとお手紙をくださった😭
もう本当に感謝でいっぱい。
降りる時に反対側のお隣りの女性に「がんばりましたね」
って声をかけてもらい。😭
世界は優しい。本当に優しい。
お隣りご家族、CAさんにたくさんたくさんお礼を言い、飛行機を降りた。
夢みたい。
本当にここに居るなんて。
もう行けないと思ったのに、本当に夢みたい。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
みんなに感謝すぎて仕方がない。
諦めると伝えてもう一度乗ると伝えて、
そのどちらの選択も見守って応援してくれたやっしーも本当にありがとう。
娘のお迎えをしてくれるお友達もそうだった😭
ホテルに着くとバタンキューだったけど、
何と長い一日。
奇跡の一日。
ありがとう。
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