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職業〝画家〟と認められるまで‥

桑水流(くわずる)みき、といいます。職業 画家です。現在は百貨店や画廊での個展と日洋会や福岡文化連盟での展覧会で作品を発表しています。
30年前、美大生の頃、〝画家になりたい〟と思ってもどうすれば画家になれるのかわかりませんでした。

 …絵が売れたら画家?
個人的には違うなぁと思います。

学生の頃に先生が「画家になりたいのなら作品を他人にあげるようなことはしないほうがいい」と言っていたけど。

ちなみに、はじめて作品が売れたのは在米中、美大生の頃でした。
「どんな絵を描くの?」と聞いて来たアメリカ人に学校の課題で描いたものではなく自由に描いた作品を見せると「売って欲しい」といわれて有償で譲りました。
でも、その頃は絵が売れても画家になったという意識はなかったです。

 私の場合、大学や編入先の美大で、古典的な絵の技術、イラストやデザイン、CG、カラーなど‥ひと通りのアートの勉強をしていく中で本気で【画家になりたい】と決意したワケですが‥
【画家になりたい】と願うと、そういうご縁を引き寄せるのだなぁ、と思います。

日本に帰国して半年程で画家として活躍してる方との出会いがありました。
日展(洋画家)の岡田征彦先生の研究会に参加するようになりました。
それから数年後、公募団体展に出品するようになって‥
私自身「絵描きです。」とか「画家です。」言うようになりました。

でも、その頃は「良いご趣味ね。」と言われることが多かったです💦

帰国後に「アメリカで美大に行っていた。今は検査技師として再就職せずに絵を描いて公募展に出している。」と言えば「売れるようになる前に一枚描いてもらおうかな〜」と言われることは多かったし。見ず知らずのタクシーの運転手と雑談した時などは「うちの襖に絵をかいてもらおうかな(笑)」なんて言われたこともありました。
 自分では画家と思っていても、他人からは趣味で絵を描いている【自称画家】と思われていました。

【煩悶】F100
自分では画家だと思っているのに、他人からは画家と認めてもらえず悶々としていた頃の作品

 流石に最近は「画家です」と言って「良いご趣味ね」と言われることは皆無になり職業欄にも「画家」書いています。

いまになって思い返してみると、自称画家と他人が認める画家の境界線ってあったなぁ、と思います。

それは‥

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