見出し画像

海外母子移住「思春期男子×母」関係の難しさ

統計上、男性の方が発達障害を持つ率が高いとされている。
一般的には男性:女性=7:3程度だそう。


子供においても男児の方が多いわけで、我が家もご多分に漏れずである。

海外母子移住を決めた時、次男は8歳だった。
まだ幼い子どもだった彼が、今や15歳。いわゆる思春期ど真ん中のティーネイジャー。


この頃の男子は、何かと親に食ってかかりたいお年頃のはず。
事実、長男はそうだった。家具を壊すほど、父親を怒らせたこともあった。笑


そう思えば、次男はさほど反抗しない。
「ねえ、ママに腹が立ったり、イライラしたりすることない?」
と聞いてみたら
「まあ。そりゃ、あるよ。でもさ、それで雰囲気が悪く

なったら、どうしようもないじゃん。2人だから」

移住当初8歳


日本にいれば、他の家族という「逃げ場」がある。
気分転換に外にも一人で出られるし、その気になれば、家出だってできる。


しかし、海外で母親と二人暮らしの彼には、その「逃げ場」がない。
唯一の移動手段=私の運転。治安の問題もあるし、家出なんて現実的ではない。そう考えると、彼のための母子移住とはいえ、少し残酷な話でもある。


それは、私も分かっている。だから、次男との関係性に「余白」を持つよう心がけている。「母」と「子」ではなく、ルームメイトのような関係性、立場はフラット。自分の強みと弱みを見せて、お互い弱みを補完しあい、強みをリスペクトする。役割で棲み分けをする。



ティーネイジャー男子との海外母子移住は、簡単ではないと思う。
事実、同じくらいの年齢の家庭を見れば、家族での移住or女子との海外母子移住組ばかりだ。


「逃げ場」の話で言えば、母親の私にも、それはない。
もちろん子どもより自由度は高いけれど、ケンカしたからと言って子どもを置いて出ていくことも、彼の世話を放棄することも、絶対にできないのだ。


つまり、同じ「弱み」を握り合う者同士、暗黙の「協定」が存在しているのだ。もしかしたら、日本にいたら築けない関係性かもしれない。

思春期真っ只中、15歳


幸か不幸か、海外母子移住での母親の役割は大きい。
彼の周りにいる大人は、日本よりも圧倒的に少ない。知識も経験も、ものの考え方ひとつでも、母親が果たすべき役割は大きい。


だから、私自身が学び続ける。
本・国内外のウェブサイトやニュース・人から得る情報・いろいろなところに行って学んで、自分のアップデートを厭わない。

身体も、メンタルも、そして頭脳も鍛えられる。
海外母子移住、簡単ではないけれど、今まで知らなかった自分に出会えることも事実。














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?