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海外インター編入の適齢期は?

次男は8歳でタイのインターナショナルスクールに編入した。
日本で2年間インターナショナル幼稚園に通ったので、多少の英語は理解できていたが、決して流暢ではなかった。

インターの面接時、簡単な英語の口頭試験はあったけれど、難なくクリア。
特に非英語圏のインターは、この年齢の子どもに入学時の高い英語力を求めてはいないと思う。


東南アジアのインターには、英語力向上のための特別クラスが設けられている学校も多い。インターと同じ敷地・同じ校舎を使い、インターの生徒たちと同じように学校生活を送りながら、授業だけ「英語に特化」している。


約1年間そのクラスに在籍し、簡易なテストを受けてインター本校のクラスに入るという流れ。1年間で顕著に上達するので、子どもの海外留学や母子留学を考える際に、英語力の低さは気にしなくて良いと思う。


ただ「何歳で編入するか」が大きな問題。
たとえ1年間の英語特化クラスに入ったとしても、あくまで「英語の基礎」ができるだけ。日常会話はできるようになっても、勉強で使う英語(所謂アカデミックな英単語)は別物。日常会話英語/アカデミック英語は、分けて考えねばならない。

低学年のうちは、複雑な単語も少ないが、小学校高学年以降になると徐々に増えてくる。


言葉や単語が分からなければ、勉強内容が理解できるわけがない。
言語が学習到達度の足枷になるリスクは、年齢が上がれば上がるほど大きくなる。


そういう視点で考え、また周囲の子どもたちを見てきた私個人の見解は、できれば小学校4年生までに編入した方が良い、というもの。言葉だけでなく、この年齢ならば交友関係も築きやすい。


もちろん、個人の素質や努力次第で、その限りではない。
加えて、目的にも因る。大学まで海外を視野に入れているならば、相応の語学力は必須になるし、そのためには早めの編入が望ましいと思う。


海外の文化に触れたい、経験としてインターで短期間学びたい、というのであれば、中学や高校での短期留学でも全く問題ないだろう。


イギリス式のインターで、今年Year10の次男は、化学や生物等の科目で苦労している。元素記号や表面摩擦力などの単語が多く出始め、それらを「覚える」だけではなく、道具として「使わ」なくてはならない。あくまで単語を覚えるのは最低限の過程であって、それを使って学ぶ内容が重要なのだ。


海外親子移住、海外母子留学は、親も子も大変なことも多いけれど、それ以上に得るものが多い。「ダメだったら帰ればいい!」くらいの気持ちで臨むのがちょうど良い気がする。

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