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サッカー産業MBA最新情報②授業について (2024-25年度)

皆さん、こんにちは。Mikiです。

本シリーズでは、3回にわたってリバプール大学院サッカー産業MBA(FIMBA)の最新情報をご紹介しています。

1. 受講生について
2. 授業の様子
3. 受講生紹介(田村さん)

前回は今年度の受講生について紹介しました。

今回は続編として、今年度FIMBAの授業の様子について紹介します。現在リバプール現地でFIMBA受講中の田村さんへインタビューを行い、前期を終えた時点での情報と感想をお伺いしています。

サッカー産業MBA最新情報
授業について (2024-25年度)

ーまず、ここまで受けた授業について教えてください。

田村さん:前期は6つの授業がありました。先に述べる4つがMBAとしてのジェネラルな経営学に関する授業で、残り2つがサッカーに特化したコースでした。

1. Strategy and Organisation
MBAの組織論として、企業の分析や策定・実行など、経営戦略について学びました。

2. Managing Financial Resources
ファイナンスを基礎から学び、企業のパフォーマンスを主に財務諸表を通じて読み取る力を身につけました。

3. Marketing in the Digital Age
マーケティングの授業で、デジタルが主となる最新のトレンドとマーケティング理論を活かしたターゲティングやビジネス戦略の構築に取り組みました。

4. Leadership, Management and Organisation
これも経営の組織論として、コロナや戦争など社会情勢が大きく変わり得る中で企業が行うべき意思決定と、チーム・組織で動く中でのリーダーシップ理論について学びました。

5. International Football Industries
スポーツというアセットを使ってどのようにクラブの価値を最大化するかなど、地域のクラブ経営をどのようにインターナショナルビジネスに進化させるかという視点で取り組みました。

6. Football Economics and Analytics
サッカーの経済論としてイギリス・ヨーロッパのマクロデータを取り扱い、リーグやクラブの売上・観客動員数・勝ち点などの数値がどのような要因によって左右されるかということを学びました。

各モジュールの概要は以下の公式リンクから確認できます。

ー特に印象に残った授業はありましたか?

主に3つありました。
1番印象に残っているのは「International Football Industries」です。私がコンサル出身だったということとスポンサーシップセールスに興味があるという点で、この授業ではまさに学びたいと思っていた内容でした。

教授もDavid Cockayneというコンサル出身の先生で、「クラブの価値を最大化して世界的に価値のあるクラブにするにはどうすれば良いか」という視点で、クラブのオーナーあるいはコンサルタントの立場として考える内容だったので、自分のモチベーションやキャリアと大きくマッチしていました。

授業も毎回エンゲージングで、基本的に午前中にポイントを教わり、午後はそれを使った即興プレゼンやディスカッションなどでアウトプットをするもので、とても刺激的でした。

他には「Strategy and Organisation」も印象に残っています。私が元々FIMBAを選んだのが「サッカーやスポーツビジネスだけでなく、経営学をしっかり学びたい」という思いがあったので、それをこの授業を通して学べたと感じています。

ファイブフォースなどの王道のフレームワークなど、コンサルで働いていた時に理論として知っていたものを、実際の授業の中でインタラクティブに学べたことがとても良かったです。

Managing Financial Resources」の授業では、受講前は私自身ファイナンスに少し苦手意識があったのですが、フットボールファイナンスで有名なKieran Maguire先生が楽しく、分かりやすく教えてくれたおかげで、授業を受けて課題に取り組んだあと、企業の財務諸表を見ることに抵抗がなくなりました。

後期には「Football Finance」という同じKieranのもとでサッカーに特化したファイナンスの授業があるので、それも楽しみです。

ー課題はどのようなものがありましたか?

前期は3つのグループワークがありました。
1つは「Strategy and Organisation」でグループプレゼンテーションの課題がありました。「イギリス本社の会社を選んで企業分析を行う」というものでしたが、一緒に取り組んだのが女子サッカー経験者だったので、女子サッカーの分野を選び、彼女たちの知識や熱い思いを通じて私自身新しいことを学びながら、コンサルとしての経験を活かして企業分析や資料作成のところで貢献できたと思っています。当日、実際に対面でみんなの前で英語でプレゼンをすることはかなり刺激的で良い経験になりました。

あとはマーケティングとリーダーシップの授業でグループワークがありましたが、これらは対面でなくオンラインで録音して提出します。マーケティングでは「自分たちで架空のブランドを作ってそのプロモーションの戦略を立てる」という課題内容で、現在取り組んでいる最中です。

それ以外は全てレポート形式で、個人で取り組む課題でした。例えば先ほど述べた「International Football Industries」では、「とあるアメリカの投資企業にコンサルタントとして雇われたと仮定し、1つクラブを選定し、そのクラブを買収する提案書を作成しなさい」といったレポート課題があり、大変興味深く取り組むことができました。

ーコースの魅力はどんなところにあると思いますか?

大きく3点話すと、まずFIMBAの魅力は「MBAであること」だと思います。MBAという称号が得られること、そしてスポーツビジネスの授業だけでなくジェネラルな経営基礎の授業を受けられること。これが他のスポーツマネジメントのコースと大きな違いであり魅力だと思っています。

あとは人脈の部分で、色々なキャリアを持つ人たちと仲良くなれる点も魅力だと感じます。特にイギリス人のクラスメートはすでに現地ですでに魅力的なサッカーのキャリアを築いている人もいるので、そうした人たちと一緒に授業を受け、横の繋がりを構築できることは魅力だと思います。

さらに毎週行われるゲストスピーカーセッションもFIMBAの大きな魅力だと思います。前期はブライトンCEOのポール・バーバー氏や、最近までリバプールFCのマーケティング責任者を務めていたスコット・リチャードソン氏がゲストスピーカーとして大学に訪れるなどし、とても面白い話を直接聞く機会がありました。



以上、FIMBA最新の授業・課題について田村さんにお伺いしました。

今回のインタビュー時の内容はSTEPOUTのポッドキャストから聞くことができます。
文章で紹介できていない内容もありますので、ぜひチェックしてみてください。

Apple Podcast, Amazon Musicの場合は以下からアクセスできます。この機会にポッドキャストもフォローいただけると嬉しいです。

また、田村さんは以下X・InstagramのアカウントでFIMBAの最新情報やリバプールの生活など発信されています。ぜひチェックしてみてください。


次回の記事では、田村さんに関して、田村さん自身のこれまでの経歴やFIMBAを応募するまでの経緯などについてご紹介します。

読んでいただき、ありがとうございました!




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