#1 私にとっての「海外」
皆さん、こんにちは。Mikiです。
2023年、PLAINEでは「海外」「スポーツ」「マイノリティ」にフォーカスを当てて活動していきます。
その中でも私がこれまでの人生で経験してきた「海外」「サッカー」「ジェンダー」について、今回、それぞれ3つの記事にて投稿していきます。まずはこれまで私が経験してきた「海外」について、振り返ってみたいと思います。
いきなり、日本から海外へ
これまで私は、ニュージーランド、アメリカ、イギリスで海外生活を送ってきました。それぞれ高校・大学・大学院と、全て勉学目的での留学でした。
高校1年生までは、日本の学校に通い、サッカーチームに所属し、外国人とはほとんど関わらない生活を送っていました。そんな日本の文化・教育にどっぷりだった状況から、いきなり異国の環境に飛び込んで目にしたもの、感じたものは、当時の私にとって大きなショックだったと思います。
元々海外志向ではなく、どちらかというと新しい場所が苦手だった私にとって、海外はワクワクよりも不安を強く感じる場所でした。
それでも、「大学よりも前に海外を経験させたい」という母の考えによって、16歳でニュージーランドに単身で渡り、そこから約10年間、27歳でイギリスの大学院を卒業するまで、海外と日本の生活を繰り返す時間を送ってきました。
海外で直面したもの
留学先ではそれぞれ現地の学校に通い、現地の学生と一緒に授業を受け、生活も寮などで暮らしました。
先生や友達との接し方や学校での過ごし方など、自分がそれまで日本の環境で学んできたものが全く通用せず、自分が何もできない人間になってしまったような気持ちになりました。
言語・現地の慣習・人々の価値観を知らない状況で、自信を持って自分を表現することができず、日本で明るく振る舞っていた自分と大きなギャップが生まれ、本来の自分自身がどのような性格なのか、分からなくなってしまうことがありました。
海外に行って気づいたこと
そうして日本で当たり前だったことが通用しなくなった海外の環境では、「外から見た日本」を考える時間が自然と増えていきました。そして、当時自分が日本でこだわっていたことが、海外の新しい環境では重要でないものになっていることに気づきました。
例えば、日本の学校や会社の中での評価は、海外の評価制度と全く違ったりして、日本で「できる自分」がいきなり「できない自分」に180度変わったりします。
当時日本で良い点数や評価を得るため、自分なりに一生懸命努力していたことやこだわっていたことが、その環境から一歩外に出ると全く評価されなくなり、違う評価システムの上でゼロから努力を積み上げていかないといけない状況を目の当たりにし、属していた1つの環境の中で大切だと言われていたものが、実はそれほど大切ではなかったのではないか?と感じるようになりました。
そうした環境の変化を複数回経験する中で、社会的に大切だと言われている経歴や成績など、外側から見て分かりやすいものよりも、「環境が変わってもなくならないもの」に焦点が当たり、「1人の人としてのあり方」や「辛い時にどう自分と向き合うか」など、自分の内面と向き合う時間が増えていったように感じます。
私にとっての海外
私にとっての海外での時間は、「自分の弱さと向き合う時間」そして「人生において本当に大切なものを学ぶ時間」でした。もちろん、海外にしかない素敵な出会いやワクワクする経験もありましたが、それは常に悩みや葛藤の気持ちと隣り合わせでした。
そんな時間を過ごしてきて最終的に感じられたのは、自分を大きく見せようとするのではなく、「等身大の自分として生きる」ということでした。自分の中にある弱さを認め、その気持ちと一緒に生きると決めることが、本当の強さに繋がっていくような気がします。
この「自分の弱さと向き合い、等身大の自分を受け入れる」プロセスは、必ずしも海外に出なくても行えたと思います。それでも、様々なバックグラウンドを持った人たちと出会い、「自分の当たり前を疑う」きっかけをたくさんくれた海外は、やはり自分を見つめ直すために最適な場所だったんだろうな、と感じています。
今でも色々な葛藤や難しさを感じながら過ごす日々ですが、「環境が変わってもなくならないもの」と向き合い、ここまで積み上げてこれたことに自信を持って、これから焦らず一歩ずつ、行動に移してきたいと思います。
お知らせ
2023年1月、PLAINEでは「海外」「サッカー」「ジェンダー」をキーワードにクラウドファンディングを実施しています。1月31日まで実施していますので、ぜひ応援&シェアいただけると嬉しいです。
また、海外に関する相談事などありましたら、お気軽にご連絡ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回の記事では「サッカー」について、振り返りたいと思います。
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