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アメリカでの時間を振り返る

帰国までかなりバタバタしているけど、アメリカにいる間にこちらでの時間を振り返っておきたいと思う。

今年6月の頭に、8年ぶりにアメリカに来た。大学4年間という濃い時間を過ごした場所。記憶は当時から止まっていて、でもしっかりと胸には刻まれていて。不思議な感覚を持ってここに来た。

それまでの日本での期間と、アメリカでの目標はこの記事にまとめていた。

当初の目標

記事の中で、目標は以下のように定めていた。

「日本でスタートした事業をこれから発展させていけるように、アメリカでの時間を過ごしていきたい思いです。

  1. 旅行業
    先日、日本で旅行業のライセンスを取得することができました。今、勢いのあるインバウンドの分野で経験を積んでいきたいと思っています。
    自分自身がアメリカにいるからこそ、現地でのネットワークを拡大したり、オンラインを中心に構築したりして、良い形でサービスを成立させられるように取り組んでいきます。

  2. サッカー
    これまでの日本の時間で、改めて私の人生においてサッカーの重要性に気づくことができました。
    私にとってサッカーは、言葉や文化が違う異国の地で「人と繋がる」大切なツールです。サッカービジネスを学んだイギリスでの経験を活かし、アメリカ現地とオンラインを通じて新しいサービスを構築できるように取り組んでいきたいです。また、純粋にサッカーをプレーして、新しい友達を作ることが楽しみです。」

結果

上記2つの事業をどれだけアメリカで発展させられたのか。
パーセンテージで表すとしたら、「旅行:サッカー」=「0%:100%」だった。

こちらに着いて最初は馴染むのに苦労して、行動しなければ周りとの繋がりができずに孤立して終わるという危機感を感じた。

自分が繋がりを感じるためにできることはサッカーだった。オンラインで探してまずはサッカーをしに行った。こっちに住んでいる昔の友達に連絡して試合に誘ってもらった。

「行動しなければいけない」という状況に追い込まれたことで、自分のコンフォートゾーンから出て、当時打ち込んでいたサッカーへの熱い気持ちを思い出すことになった。

そうして気づけばサッカーが自分のアメリカの生活の中心になり、それを起点として新しいプロジェクトを模索してきた。

アメリカで新しく始めたこと

振り返ると、このアメリカの期間でいくつか新しいことをスタートすることができた。

サッカースクール

7月から小学生向けのサッカースクールをスタートした。日本人の子どもが中心だったけど、ハーフの子がいたり、英語の方が得意な子たちがいて、私も英語を話しながらサッカーを教えるという新しいチャレンジの機会をもらった。

初めは個人向けの出張レッスンだけだったけど、途中からグループレッスンもスタートできて、たくさんの子どもたちに来てもらって、彼らからとても良い刺激をもらうことができた。

「英語×サッカー」をテーマにしたYouTube

7月から思い切ってスタートしたYouTube。日本にいたときは「周りの人にどう思われるかな」と一歩が踏み出せなかったけど、アメリカに来たら距離が遠すぎて日本人の人たちの反応が見えない分、思い切ったアクションを起こせたような気がする。

スタートして3ヶ月、登録者が5000人を超えた。あまり実感がないけど、自分がこれまで経験してきたことが色々な人に見てもらえて、役に立てているものを1つ見出せたことが嬉しかった。

サッカーコミュニティ

日本にいる時にやっていた、オンラインで呼びかけて週末の朝にサッカーのゲームを主催するコミュニティ。アメリカでもやりたいなと思い、自分からオンラインで見知らぬ人たちに呼びかけてみた。

そしたら色んな人種・国籍の人たちに来てもらって、楽しくボールを蹴ることができた。大学生の時は自分から色んなサッカーの場所に飛び込むだけ。今回は自分からそういった場所をゼロから作るというチャレンジをして、新しい経験ができた。

今後に向けて

日本に帰国して、まずは週末に旅行業の試験を受ける。そこからインバウンドツアーの添乗に出るから、旅行業界の中での経験は続いていく。
サッカーに関しても、日本でスクールができたら良いなと思う。

来年から、どのような割合で日本とアメリカにいるのか。事業は何を優先していくのか。まだ決まっていないことが多いけど、今年アメリカに来て新しく感じられた以下のことを大切にこれから考えていきたい。

プレーを続ける

コロナが来てからプレーをやめて、サッカーと距離を置いて。
選手としてプレーすることはもう終わったんだと感じていたし、自信もなくしていた。

アメリカに来て、自分がまだまだプレーできる場所がたくさんあると感じられた。体力もついて、まだまだできるような気がした。

スクールにおいても、子どもたちの中に自分がどんどん入って、一緒にボールを蹴りながら働きかけていくことが自分のスタイルだと感じた。

これからも自分がプレーしながら、体を動かしながら楽しむことが、とても重要なことだと感じた。

「環境」を作っていく

コロナが来てから、「自分自身で新しい環境を生み出す」ということにこだわってきた。
誰かが作った環境に入ると、どうしても自分のフルポテンシャルが出なかったり、自分らしさが消えてしまうような感覚だった。

アメリカに来てからも、誰かの作った環境に入ることの方が簡単だったと思う。サッカーコーチとしてどこかのスクールに就職するとか、すでにあったコミュニティに入るとか。

でも、それでは自分の持つ「日本人らしさ」や、周りと違う性質・感性が、マイナスに働いてしまう。規模は小さくても、自分がコントロールできる環境をスタートして、それでも良いと思ってくれる人と少しずつ育てていくという選択をした。

そこで得られるものはとても中身が濃いし、やりがいが全然違う。子どもたちも環境1つで大きく変われるポテンシャルがあることを感じた。これからも自分の手で、自分だからこそ成立する環境づくりにこだわって、経験していきたい。

アメリカの持つ可能性

アメリカという国は本当に多様性がすごくて、それぞれの持つ「違い」が魅力となる。色んな人たちと交流することで、自分の人としての幅も広がっていく。アメリカの持つ可能性は無限大だなと感じた。

これからも未知の可能性を求めて、自分の成長を優先して進んでいくなら、アメリカにいることはプラスだろうなと感じられた。

最初は不安で未知数だったアメリカの生活。こうして振り返ってみれば、ポジティブな気持ちで終えられたことがすごく良かった。

きっと、日本に帰ったらまた違うことを感じると思う。どちらの感情も大切にしながら、良いバランスを取りながら、少しずつ前に進んでいきたい。









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