低く沈んだ分だけ高く飛べる
2020年からスタートしたことが、今年に入って少しずつ、ようやく目に見える形で表れてきた。
3年以上、目の前で取り組んでいることがなかなか成果として実感できなくて、何かをやろうとしてはやめて、歯がゆい時間だった。
でも、今年に入ってその結果を体感し始められて、今感じていること。
沈んだ時にどれだけ目の前のことを大切にできるか。
人間は強い生き物じゃないから、一時的な安心感や達成感を求めてしまう。「沈んでいる」という状況を受け入れたくなくて、「沈んでいないフリ」をしてしまう。
でもそれだとなかなか中長期的には積み上がらなくて、将来の自分に繋がっていかない。
沈む時は沈んで、その時の自分の目線で良いと思ったことを着実に取り組む。周りに知ってもらいたいとか褒めてもらいたいとかいった欲も、できるだけ捨てる。まずは自分としっかり向き合って、その時に必要なことをやっていく。
そうやって小さなことを大切にしていると、ある時ポーンと高く飛ぶタイミングが来る。自分から必死に行動しなくても、社会が自分を見つけてくれたり、思いがけないチャンスが巡ってきたりする。
社会に出てしまうと、時間をかけて自分の内側に取り組む時間はなくなってしまうから、それまでの静かな時間で、どれだけ中身を磨いているか、精神的な強さを手に入れているか、というのがとても大切な気がする。
人生生きていたら、絶対にアップダウンはある。沈んでいる時の過ごし方で、どれだけ高く飛べるか、というのが決まってくる。
この数年は、本当に難しい時間だったなと思う。コロナの影響ももろに受けた。きっと、みんな何かしらこの3−4年は、似たような時間を過ごしていたんじゃないかなと思う。
今年に入って世界がまた自由に開けてきて、元々自分が思い描いていたことが少しずつ現実化してきた。自分自身この期間で大きな変化を経験したし、社会自体も常に変化しているから、これから自分の身に起こることは未知なことばかりで、不安もたくさんある。
でも、この難しい期間を何とか乗り越えてきた経験、自分と向き合ってきた時間のお陰で、今まで感じたことのない自信と安心感を感じることができている。
大きな壁にぶつかったり、何かが上手くいっていない時は、無理してあがくのではなく、一度沈んでみても良いのかもしれない。周りに置いていかれていると感じたり、時間がもったいないと思っても、それは一時的な競争でしかなくて、長い目で見たら重要でないことの方が多い。
自分に対するハードルを下げて、進むスピードを落とすことで見えてくるものがある。いつか、誰よりも高く飛ぶために、今の時間を大切にしたい。