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自分と環境の相性
新しい場所、コミュニティ。特定された環境の中で自分が能力を発揮できるか、良い評価を受けることができるか、周りの人に好かれるか。これは全て運であり、相性であると考えるようにしている。
こうした考えを持つ前は、ただ「その環境に馴染めるか」「よく思ってもらえるか」ということにコミットし、そこで得られた評価を自分自身の自己評価に反映させていた。
とにかく、しんどかった。自分がどう感じているかを殺しながらその場に溶け込もうとしすぎて、期待される通りに振る舞えない自分を否定していた。知らない間にその環境への不満が溜まっていって、ネガティブな発言をしていた。
環境というのは、本来誰かに何かを強要されなくても、その空間にいるだけで自然と「こうしたい」という気持ちになったり、目の前の人と純粋に関わりたい、この人のために何かをしたいという思いが出てきて、自然と行動に表れていくものだと思っている。そういう気持ちにならないのだったら、潔くやめれば良いし、離れれば良い。
そして、環境ばかりに頼るのではなく、自分自身がまず個人として何を求めているのか、どんな人生にしていきたいのかを考えたり、スキルや価値観を磨いていく。そうすることで、自分がどんな人といると心地よいと感じるのか、どんな空間が好きだと思えるのか、ということがより明確になっていく。
自分のことを知らないままだと、相手に合わせて生きていくしかない。自分を少しずつ知っていくと、その上で自分には何が合うのか、どんな人といれば良いのかということが分かってくる。そうやって自分に帰属する感性・価値観を尖らせていくことで、人生が加速し、豊かになっていくと感じる。
頑張りすぎて疲弊してしまっていた自分に対して、「無理に環境に合わせなくて良い」と声をかけてあげられるようになったことで、すごく楽になった。
人も、場所も、全ては相性とタイミング。
そう思ったら、生きるのが楽になった。