美しきバルール
はじめに
この世は【美しいグレー】に満ちている。
最近、絵を描きながらふとそう思った。
教科書やドラマの中では、大抵、善と悪がきっちり分かれていて。
人は正しい行い=白であるよう、教育を受ける。
悪を黒とすると、黒は徹底的に排除すべき存在だ。
でも現実世界はどうだろう?
教科書や映画のように、善と悪がきっちりわかれていることはまずない。
グレー。
複雑なグレーでこの世界はできている
真っ白などなく、真っ黒もない。
白っぽいグレーだったり、黒に近いグレーだったりする。
同じグレーも隣り合う色で、濃く見えたり、白く輝いたりする。
そして、その複雑で美しいグレーの階調=絵画用語でバルール*(仏語)こそが人生そのものだと気がついた。
その真っ白でなくても良い。美しいグレーの響きあいが、人生に複雑で深い味わいを添えるのだとも。
この世界は、とてつもなく美しいグレーでできている。
そう気がついたら、この世界をもっと愛おしく感じた。
ひょんなことから、元ヤクザ組長の元で働いたり。なかなか面白い経験を
まとめてみました↓よかったらどうぞ!
*「バルール(Valeur[仏])は、造形芸術[1] である絵画の制作や鑑賞に関わる概念である。絵画の画面における、明暗と位置関係の対応、及び、位置関係の指示の程度をバルールと呼ぶ。」Wikipediaより転載