昭和な女 その⑩
こんにちわ。美人眉クリエイター大平美樹です。
GWはおかがお過ごしですか?私はおうちで仕事しながら、家族とのおうち時間を楽しんでいます💕
盛り上げってきました「バリバリ昭和の営業」その⑩!!
テレアポを開始したものの全く上手くいかず・・・
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【バリバリ昭和の営業〜その⑩】
これまでのあらすじ
…大嫌いな『テレアポ』を行う事を指示された私は全く上手くいかず、課長から『テレアポ用シナリオ』を作成するように言われる。シナリオは一発合格し、いざテレアポ!と思ったら。。。
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…
営業職や販売 接客業に
携わった方ならお分かりだろう
新人の時 必ずやらされる『ロープレ』
ご多分にもれず私にも その日が来た・・・
『じゃあます作ったシナリオを
電話をしているつもりで読んでみて』
『ここでですか?』
『もちろん。あっ座っていいよ』
座らせろっとかじゃなくて!!
広いフロアに
私のシナリオを読む声が響く…
『ただ読んでって言ってないよ。
電話をしているつもりでって言ったよ』
『もっとハッキリ、少し低い声で』
意外だった
女性は高い声がいいと思い
無理して可愛い声に出してたのにーー
繰り返し読む
繰り返し読む
繰り返し読む
『変なところで、息継ぎしない』
私の作ったシナリオに
課長は息継ぎ箇所を、書き込んだ
繰り返し読む
繰り返し読む
繰り返し読む
『ここは早く、ここはゆっくり』
私の作ったシナリオに
課長は『早』『遅』『笑顔』を書き込んだ
もはや楽譜のようだ
私の声を
課長は目をつぶって聞いている
1時間びっしり読み続けた
笑えだとか 早くだとか 遅くだとか
まるで演劇指導
もう喉カラカラ 顔が引きつりそう
『はい。
じゃあこれ聞こう。いいとこ悪いとこ
ひとつづつチェックしよう』
それは私が1時間読み続けた声だった
課長は録音していたのだ。。
どうして録音した自分の声は
どうしてこんなに変なのだろう
ぼんやり考えていたら
『ここ笑ってないでしょ』
『良く聞き取れない』
都度録音を止めて容赦なくダメ出しする課長
わかってるよ!
喋りすぎでボーッとしてきた
50分を過ぎた辺りだった
『あっ、これいいね!』初めて課長が笑った
もう一度聞いてみる
…
確かに 聞きやすいし
要点が分かりやすい
これいいかも!すごいぞ私!行けるぞ私!
『今日はここまでにしよう』
気がついたら
周りは皆退社してて 外はもう暗かった
1時間喋って録音して聴く
3回繰り返した
『明日は受話器越しに録音してみよう。
相手役も用意して実践しよう』
私は女優を目指してるんだっけ?
私のデビューはいつ?!
これが数字に結びつくなんて
とても思えずにいた
明日へ続く
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