059. 花々は心を豊かにする
仕事の合間のランチに、六本木の毛利庭園を散歩した。風の強い昼だった。2011年、大阪大学での研究では「人間がもっとも幸福に感じる温度13.9」なのだという。すこし寒いと感じるくらいがいいのだ。
2004年 コーネル大学の論文では仕事に適した温度25度。40パーセントタイピングエラーが減って、仕事の効率が2.5倍良くなったそうだ。
ただ、人間の体はその気温に慣れてしまう。
昼に体を調整させるために外の空気を吸う、というのはだから大事なのだ。
写真の中に現実が閉じ込めれると、体感温度はどうしても伝わらないが、右の湖面は激しく波打っていた。真ん中に置かれた緑のバッグは工事の作業員の物で、どうやら三角コーンの設置された中に、私たちは入ってしまったようで、強風で倒れていたために気がつかなった。遠くの方から風から身を守るように両腕を上げた作業員が小走りに近づいてくると、「ここ通行禁止なんです、すみません!」と言われた。でも写真はバッチリ撮った。
ヒルズと桜はとても絵になって、もっと桜をかぶせたくて春を感じたくて色んな角度から撮影した。
春はきっとすぐに過ぎる。でも写真の中に留めておきたい。
いつか、写真のフォルダを開いたら、風や花や太陽の匂いを感じられるくらいの技術革新が起きないだろうか。
今日も、全世界の人たちが健康で、世界の四季を楽しめていますように。