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025. 年齢に追いつくには

長男が4歳になり、自分もママ4歳になった。言葉が流暢になった息子と「対話」が可能になってきた。

ポロポロと涙を流すのは毎日のことで、ビー玉みたいに大きな瞳がうるうると見つめてくる。ダンナさんに任せたままで、こちらは無言を貫くのが常。子どもには、逃げ道を作っておかないと。これが夫婦のルール。


あたしが「あの頃」だった頃、同じくよく泣いていた。自分でも嫌なくらい泣いていた。小さな自分でも「なんでこんなにあたしは泣くんだろう?」と思っていたくらい。

親になり、成長過程の子どもは「泣く」のが常なのだとやっと理解した。

だから、泣くことは健康なことなんだと言いたい。
とてもエネルギーがいることだけど。

そして成長するごとに我慢を覚え、泣くことも少なくなってくる。

あたしは歳を重ねて「いい大人」の年齢になった。
なってしまった。

4歳の泣きわめく息子を見て思う。
「泣きたいのはこっちだよ」って。

仕事に失敗すりゃ泣きたいしね。

今はもう一段階上の、「泣くのがめんどい」になってしまった。

極力、泣けるドラマは見ないし、日曜の夜は週明けの仕事に影響出ないように徹底的に「どうでもいい」バラエティを見て力まないようにしている。疲れたくないから。

そして「泣くのがめんどい」なんて、カッコいいじゃん!と思うようになった。

その時点で、結局年齢に追いついてないくらい、大人気ないなと思ったのだった。

#エッセイ #日記 #大人気ない #年齢に追いつくには

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