生きることは"チャーミング"なこと
シンガーソングライター岡崎律子さん のこと
私が岡崎律子さんと出逢ったのは、たぶん、98年か99年あたり。
私も彼女も、作家として同じ方のアルバムに楽曲提供していたのがきっかけで、
スタジオでお会いすることができました。
岡崎さん、とても華奢で声も小さめで、
でも、見ていると、”大切なことはしっかりと伝える方”だなぁという印象。
その時だったか、また別の時だったかは定かではないのですが、
今でもはっきり憶えているのは、
さらっと、私に、歌の録音のコツを教えてくださったこと。
(もしかしたら私はその時、仮うたを録音していたのかもしれないです。)
当時の私は、まだ、スタジオでの録音にも、
マイクの使い方にも不慣れだったと思います。
それに、この業界、どちらかと言えば(?)男性ばかりで、
同性の方に会うこともあまりなく、
まして、駆け出しの私は、スタジオに入っても、
いつもどこかで緊張していたと思うのですけど、
岡崎さんが、優しく、でも、丁寧な口調で、
実際的なアドバイスとをくださったことで、
すっと、緊張が和らいでいったのを今でも憶えています。
そんな出会いから、お付き合いさせていただくことになって、
電話でお話したり(今振り返ると、大変お恥ずかしながら、私の悩みばかり聴いていただいていたような気もします)、作った曲を聴いていただいたりしていたのですが、
岡崎律子さんのプライベートコンサートに参加させていただけることになった時には、もう、心の底から嬉しく!
(そして、それと同時に、とてつもないプレッシャーも感じたのですけど!)
そして、届いたコンサートの資料にも、また感動したのでした。
手書きの楽譜には、
コードと小節線と、少しまるくてあたたかみのある文字で書かれた歌詞。
(メロディーは書いていないのですけどね。)
その時、
私は、
あぁ、岡崎さんは、
"歌詞を、歌の言葉"を、
本当に大切にする方なんだなと感じたんです。
そして、岡崎律子さんファンの方でしたら、言うまでもなく
彼女の作品の中にある、
短くも、心に迫ってくる歌詞のフレーズをたくさんご存知のことでしょう。
私もたくさん好きなフレーズがあり、
今でも、彼女の作品から励ましや勇気をいただいていますが、
最後に1つだけ、好きなフレーズをシェアさせてくださいね。
「約束 お願いはひとつだけ
生きて 生きて
どんな時にも なげてはだめよ
それは なによりチャーミングなこと」
(岡崎律子さん「I’m always close to you」より)
「生きることはチャーミングなこと」
って
優しく背中をなででもらえたら、
なにかと難しい時、
うまくいかないな、と感じる時にでも、
まだ、あきらめないでいけるような
そんな気がしますね。
***
今日は、岡崎律子さんとの思い出のひとつを
シェアできて、心から嬉しく思います( ´͈ ᵕ `͈ )。
またお話しできたら嬉しいです。
最後までご覧いただいて、ありがとうございました。
P.S.岡崎律子さんの「I’m always close to you」ですが、
以前に、ピアノソロ用に編曲しました。
大好きな作品なので、よろしければ聴いてくださいね( ´͈ ᵕ `͈ )。