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元JW乱交★

排斥されて半年くらいの間、わたしは発作のように「組織になんとしてでも戻りたい」「会いたい」「生きていてごめんなさい」と発狂していた。


その頃、ふと昔に母や長老から言われてたことを思い出した。
「背教者(脱会した人)の書いたサイトを見ないように」という話を。

薬を飲んでフラフラな意識の中わたしは、寂しさのあまりにその単語を思い出しアクセスしてみた。

「オフ会」というものが来週あるみたいだった。
参加してみようかな、と思って主催者にDMしてみた。
勿論未成年だから「お酒はみなさんの迷惑になるので飲みません」という連絡も付け加えて、参加してみたい旨を伝えたら意外と了承してもらえて当時はとても嬉しかった。

でも、どんな人たちの集まりかはよくわからない。
ドキドキする。
どんな人に出会うのだろう…



当日、オフ会の場所にいくと何人もの大人の男の人や
少数だったけど姉妹の雰囲気をもつ女性がいてわたしが最年少として参加した。

JWでは年配者(いわゆる自分よりも年上の人)に対しては年少者が気を使ってある意味接待のような行動を「しなければならない」とまだ思い込んでいたので参加はしたけど、どんな人がいてどんな会話をしたのかも緊張のあまりに記憶にない。渋谷?とかのオフ会だった気がする。

一次会が終わって、大人たちは二手に分かれて二次会に行った。
わたしは二次会に参加すると迷惑になると思って1人で帰路につこうとしていたその時、二次会に誘ってくれる人がいた。

恐る恐る「いいの?」って言ってみたら参加していいって言われたので喜んで参加する事にした。
何次会なのかは記憶にはないがカラオケボックスに行った。
そこではみんな疲れてたのかお酒の飲み過ぎなのかいわゆる酔っぱらいの雰囲気。

何人かの男性陣がそこし怪しい雰囲気を醸し出してきて何やらコソコソとし始める。
仮にリーダー格の人がAさん
他にコソコソしてる人としてBさんCさんといた。
コソコソと部屋とトイレを行き来しているのをみていたから「何してるの?」と聞いてみると「一緒に行く?」と聞かれてついていった。

そこにはドラッグを楽しむ大人がいて
まるでそれは「金八先生」のドラマのシーンのようだった。
わたしは誘われたけど怖くなって断った。
女性陣はお酒に酔ったのか眠いのかうとうとしている。
男性陣は楽しく歌ったり飲んだり遊んでいる。
酔ってキスをしまくっている大人たちを傍目にわたしは関わらないように、大人しくしていた。

明け方になってカラオケを出てAの自宅が最寄なのもあり、
みんなでAの自宅で仮眠をとる事にした。
わたしはお酒も飲んでないし人数も多いし緊張してしまって寝付けずにいた。
なんだかソワソワする。元エホバの証人ってなんだか凄い…これが素直な感想だった。

女性はレディーファーストとしてベットで何人か寝ていた。
わたしは起きていたからリビングで話しながらいたんだと思う。
家主のA、を筆頭になんだか何人かソワソワしていてる。
ベットで寝ているところに行こうかな、と思ってそちら側に行こうとしたら大人しそうな男性に引き止められた。
引き止められたし何も気にせずにリビングにいたけど、なんだか男性陣の様子がおかしい。

どうやら寝ている女性と姦淫行為を(SEX)していたようだ。
酔い潰れてその部屋にいたのはまだ異性交友を経験したことがないと言っていた女性もいた気がする。ちなみに女性は最低2人いたのを覚えてる。
そこに最低でもAを含む男性2名以上はいた気がする。

男性が出てきてニヤニヤと話してる
処女膜貫通とか話していた。
シーツを変えなきゃとか30代なのにまだ処女、とか言っていた。
年齢は関係ないでしょ…と思いつつわたしは聞いてた。大人しくしてるしかない。大人がしてることには首を突っ込まないのが最善だ。

でもまだ「お楽しみ」な雰囲気はある。要するに何人かで姦淫行為をしていた。
少し落ち着いてきたのかシャワーに行く人もいて、シーツ交換をするためにガサガサしはじめた。それをみたわたしはシーツ交換を率先してでた。

女性は私の気配に気づき、気恥ずかしそうにしていたが、わたしは何も感じず淡々と作業に取り掛かる。
下着をつけている女性の姿が印象的だった。
当時のわたしの感想は「なんだかなあ」だったし、処女狩して楽しむ元兄弟を見て「ま、男なんてこんなもんだろ」と思った。
やはりここでわたしは「エホバの証人の世界を一歩出れば世の中はソドムとゴモラなんだな」と思ったんだ。

エホバの証人のことを面白おかしく比喩する姿も見たくなかったし
お酒の飲み過ぎかなんなのかわからないけど同性同士のキスも見たくなかった。
ドラマの中のことはドラマの中で収めて欲しい。
ましてや同じ空間で誰かのセッ…を見るなんて誰が思うだろうか…

何人かがシャワーが落ち着いてきたそのころ、タバコを吸う人お茶を飲む人、それぞれが過ごしていた

わたしは急に眠気が来たのか、眠くなりベットへ向かう
そこには誰もいない。
広いベットにダイブする。
スー…ハーっ
さっきまでここでコトがされていたのか、と思いつつも
ラブホで寝ると思えばどこで寝ても変わらないと思い、眠ろうとしたその時
Aがやってきた。
「寝るの?」
「うん、ちょっと眠い」
「シない?」
「え さっきまでシてなかった?」
「まだ足りない」
「え…だってここでシたら気づかれちゃうじゃん」
「いいじゃん そういうスリル、好きだろう?」
「そういうもん?」
「で、どうする?」(陰部押し当ててくる)
「ん〜わたしマグロだし、眠い…」

と言ってるにも関わらずに姦淫行為が始まる

気持ちよかったとかどうだったかも覚えてないけど
一夜遊んでくれたし、家に帰らなくていいならまあいっか〜みたいな感じで流されておく事にした。
それにこのAはとても魅力的だった。
歌もうまくて ユーモアに溢れていて 気遣いもあり ジョークも面白く 優しかった。
こういう人が「いい人」なのかもなあ、なんて思ったりもしてた。

だけど

どこか頭の中で
やっぱりか と思ったり
まあ 女 の価値なんてこんなものだよな、と感じたり
複雑だけど、結局は昔のお兄さんやわたしの親と同じく「見た目」と「身体」さえあればいいんだと納得してしまった瞬間でもあった。

男性お決まり文句のオカワリ宣言もされたが流石にお断りをした
またシよう、と言われたからご飯やお小遣いくれるなら、ということで話をまとめた。
たまに遊ぶくらいなら、事情も知ってる仲だし楽だよなあって思ってしまった。

このAとは長い間、関係が続いていく が Aといることでいろんな経験をしていく事になる。


ここで知り合ったBとも、今後はそういう関係になる。


この時のことを今、振り返ると
きちんと断れない自分
「嫌だ」が言えない自分
〜してくれたからまあいいか、と諦めてしまう自分
主体性がなかったからこそこういう事に陥ったのかな、と思ったりもする。

主体性をもつことが悪くて、みっともないと思っていた。

だけどそれはJWから一歩外に出たその瞬間から「間違っている」こととなる


主体性、いわゆる「自分がどうしたいか」をきちんと持たないと
悪意を持って近寄ってくる人がたくさんいる。
相談を聞くふりして個人情報を聞くだけ聞いて信用を得たその後、自分の個人情報を言い触らされてしまう事もある。
悪意がないように見えても悪意を持った人がこういう場所にはとても多いことがわかった。

女である自分が「異性」として意識していなかったとしても
相手が「異性」として認識していれば常に身体が狙われる。

この時を境にわたしは覚えた。
女としてみられないためには見た目は変えられないとしても
女扱いされないような「キャラ」にしなければならない、ということに気づいた。

でも、仕事として女だからもらえるお金があってそのお金にしがみつかなければならない現実があるから…

わたしはわたしの価値を
女として
相手にどう
付加価値をつけて
乱暴なことだけはされないように
気をつければいいのかな、
なんて前向きに考えるきっかけにもなった。

今思うとほんと、「いい経験をさせてもらった」というように考えられる。

ただ、中には「いい経験」として捉えられない方もいると思うので
オフ会は何があっても自己責任で、性別が違えば年齢や見た目を関係なく
狙われることがあるしそういうものだと、頭の片隅に入れておいてほしい。
わたしの経験が誰かの教訓になりますように

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