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日記_洗濯/

今日はよく晴れていた、洗濯日和だった。

二月に入ってメキメキと春めいてきている。
気温は寒いが、庭の草はじわじわと領土を広げているし、
メジロもよく見かけるようになった。

季節が変わると気持ちも切り替わる。

私は誕生日に買った靴を下ろし、
次女が着ていた産着を洗った。

・・・

産着は妹に頼んで都内の私立病院の売店で買って来てもらった。

シンプルな作りで、産着というよりバスローブのよう。
背中に帯が一本縫い付けてある浴衣のようなデザインで、
お風呂上がりなんぞにさっと着せられる。

着脱が簡単で、飾りがない産着が欲しかったので
ちょうどよかった。

・・・

次女と病院から退院して家で過ごしているときは
肌着の上からその産着を着せた。
ぶかぶかだけれど、帯を体に沿わせるとスッキリ見える。

袖からは手は出ないし,裾からは足も出ないけど,
日本昔ばなしに出てきそうなシルエットがかわいい。

 ・・・

一週間着ていた産着。
次女の気配が飛んでしまいそうで洗えずにいた。
くるんとまるく畳んで骨壷の横に置いていたけど
いつのまにやらほこりが付き、
それと入れ替えに香りはすっかり飛んでいた。

クッタリと疲れた様子の産着を見て
洗う決心がついた。

洗ってきれいにして、
これからやってくる従姉妹たちに着てもらおう。

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