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日記_副鼻腔炎/観念する


冷めた紅茶を右手にこんばんは。

・・・

大きな出費が医療費ばかりでげんなりしている。

今朝も耳鼻咽喉科を受診。長年逃げていた左頬の慢性副鼻腔炎がもう手を打たないといけない段階になっていて、本日は術前診察と検査を受けてきた。

採血、
胸部のレントゲン、
心電図。

入院申し込みもしてきた。

最初に副鼻腔炎があると発覚したのは偏頭痛がひどかった十数年前。頭部のCT/MRIを撮ったら、左頬の空洞であるはずの上顎洞が真っ白。

「相当詰まってますねぇ〜」

と言われ、耳鼻咽喉科を受診。まずは薬物療法ということで抗生剤を3ヶ月ほど飲んでみたけれど、副鼻腔にたまったモノはびくともせず。

薬が効かないんじゃぁオペで!

っと軽いノリで手術の予定を組まれそうになるも、当時主流だった「口の中から歯茎をペロンって剥がしてノコギリで頬骨を切って中身出してガーゼを詰めて元に縫い合わせて、術後は鼻からガーゼを抜く」というような話を主治医聞いて恐れ慄き、逃げた。

術前CTの予定をブッチしたのは謝ります、ごめんなさい。

だって色々と怖かった。

就職したてだったので、手術が痛いのがこわいのと合わせて仕事に行けなくなるのが恐ろしかった。手術するので休ませてくださいというのもこわい。手術した後傷を抱えながら復帰するのもこわい。休んでいる間シフトに穴を空けるのがこわい。戻ったら覚えたての仕事が全部忘れていそうでこわい。

ヤダヤダこわいこわい逃げろ!

っと放置。
特に大きな症状もでず、
十数年経過。

去年、閃輝暗点(頭痛の前兆と言われている、ギザギザの歯車のようなものが見えるやつ)が頻発した。妊娠中だったので、脳に何かあったらやだなと思って検査を受けたら、本来空気で真っ黒なはずの左頬に真っ白なものが埋まっている。

「相当詰まってますねぇ〜」

再びである。

おまけに、長期間詰まっていたせいで左頬の骨が分厚くなっているという。大学病院に紹介状を書いてもらい、受診。画像を見て初診担当医からも、薬じゃどうこうならないでしょ〜っとお墨付きをもらう。

初診でオペ決定。日付も決まった。

今度こそ、逃げないぞ。

・・・

手術は体力のあるうちに済ませておこうと思った。去年末父が親知らずを抜く手術をし、回復にだいぶ苦労していた。10キロぐらい痩せて、ジーパンがブカブカ。長いこと抜いた方がいいと言われていたけど、親知らずが原因で炎症を起こすまで腰を上げなかった。「手術した方が良い」と医者から言われるにはやはりそれなりの理由があるんだな、と父を見て腑に落ちた。

最近の副鼻腔炎手術は内視鏡を使う。鼻の穴から突っ込んで、バリバリと骨を削り、中身を出し、ガーゼを詰めておしまい。(や、もっと色々過程があるとは思うのだけど)口の中から削られるのよりダメージがだいぶ少なそうで、ほっとする。技術の進歩よ、ありがたい。

そして今、ぽっかり予定が空いているのだ。産後だけど、育児も授乳もない。仕事も産休からストップしたまま。こんな予定がないチャンス、そうそうない。


まぁというわけで
来月手術することになりました。

・・・

初めての全身麻酔手術、ちょっと楽しみ。
本当に”一瞬”なんだろうか。

術後、スッキリするんだろうか。
鼻呼吸できるようになったら顔色良くなるだろうか?
頭痛も治るかな、
忘れっぽいのもどうにかなるかな、
常にある倦怠感は薄れるだろうか、
薄くなった眉毛も濃くなったりして・・・

などなど
ちょっと期待しつつも、

会計時、自動精算機の前で
以前病院で働いて貯めたお金が
全て医療・療養費に消えたことを思い出した。

うーむ、
ため息。

市役所に自己負担限度額の申請に行かないと……


えーい、
ちゃんと手術して、
しっかり回復して、
今度こそ元気になって、
元気に稼いで、
元気に使うぞ。






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