07/19『可愛いの多様性を守る』という企画のプレゼンテーションの内容と原稿



私が考えた今回の企画は
「"可愛いの多様性"をテーマとした
ポスター・パンフレットの作成」です。

目次です


1パンフレットとポスターの内容構成
2「ルッキズム」問題
3この企画を通して伝えたいこと
4最後に

この順番で説明させていただきます。
疑問に思ったことがあれば
その都度質問してくださればと思います。


💖まず、パンフレットのテーマは
「可愛いの多様性を守る」です。

こちらの資料はサンプルになります。



最初はパンフレットの配布を検討していたのですが、リスクや懸念点が多かったため、
配布ではなく、3-4の教室の受付やインスタ映えスポットに置き、
誰でも自由に見られる状態のものを5部ほど作成。廊下や階段などにA3のポスターを
4枚掲示する
という案に帰結しました。

パンフレットの構成、内容は、
A3 2枚を重ねた8枚構成
1ページに写真を5~6枚と
モデルの個性、チャームポイントや、
この企画の主題となっているルッキズムについて、私やモデルが訴えたい事をまとめます。

ポスターは、クラスの宣伝も入れつつ、
モデルがいちばん可愛く撮れた写真を
A3サイズで 1枚×4セット
で検討しています。



掲載されたモデルには、ロリータファッションを着用して貰い
モデル1人1ページずつ、計4人起用予定です。

モデルの服・ヘアセット・メイクなどのプロデュースは、全て私、またはモデル自身で行います。

服、メイク、印刷などの費用は
全て私の自費で用意します。


モデルとして起用する子の条件は
「外見にコンプレックスを持っている子」です。

𓏸𓏸(以下、高校名)生は友人のみスカウトを行う可能性がありますが、基本は𓏸𓏸生以外の、
4人ほどのモデルを募集・起用予定です。


𓏸𓏸生以外を起用したい理由として、顔や性格を知っている人を起用すると、その人への先入観によって、生徒たちに私の訴えたいことが上手く伝わらないんじゃないかと思ったからです。

(追記:パンフレットの設置に関し、実像の状態のまま掲載する場合に、写真に撮り勝手にsnsに掲載する事や、誹謗中傷などの懸念点が挙がったため、顔にAI合成加工を行うorスタンプ加工をするという変更をした。
それにより、自校の学生を起用しても、先入観や誹謗中傷のリスクが軽減される可能性があるため、𓏸𓏸生も起用見込み有)

事前にこの内容と、モデルをやるに伴うリスク含む、すべてに同意してくれる方のみ起用します。


🩷この企画のテーマ、私の訴えたい事は

「"可愛い"の多様性を守る」
「一律化された可愛いの定義と、ルッキズムの阻止」です。

SDGsでは、5番のジェンダー平等、
10番の人や国の不平等を無くそう、に当てはまる活動になります。

この活動のターゲット層は、
𓏸𓏸生と、外部からやってくる学生含む、
外見にコンプレックスを持っている若い世代の人です。


🩷2ルッキズムについて

ルッキズム という言葉を、先生たちは耳にしたことがありますでしょうか?


「ルッキズム」とは、見た目や容姿を意味する「Looks」と、主義を意味する「ism」という二つの言葉を組み合わせた言葉で、日本語では「外見至上主義」と言います。
簡単に言うと、人間の価値を測るうえで「外見」を最も重要な要素とする考え方のことを表します。


近年、若者の間ではティックトックやインスタグラム、ツイッターなどのsnsを中心に"流行"が生まれるようになりました。
いいねが沢山ついて拡散される、いわゆる"バズる"という現象により、

これまではテレビや雑誌で活躍していたモデルやアイドルが憧れの対象となっていたものが、
今では外見が可愛い一般人などが、自撮りやショート動画でバズるようになり、

単純接触効果による「世の中の求める理想の容姿」の可視化、可愛いの一律化により、
自分と他人が比較しやすい時代へと変化しました。

それにより、思春期の女の子を中心に、
世間の理想像にそぐわない容姿に悩み、
苦しむ子達が年々増加しています。
また、スマホの所持年齢やsns使用の低年齢化により、その中には小中学生も多く存在します。


私は、TwitterとInstagramを使い、
ロリータファッションを主軸とした、
反外見至上主義を掲げて、
容姿に悩みを抱えた女の子たちに向けて、
"人は外見でなく、生き方から美しさを見極めるべきであり、可愛いという概念を一律化してはならない"
という私なりの考えを、文章とロリータファッションを通じて訴えかけており、
現時点で総フォロワー数は約3700人ほどいます。


活動の一部として、匿名で私にメッセージを送れる「マシュマロ」というアプリで相談の受け答えを行っており、そこではこんな声が届きました。


・親や友人、恋人にバカにされたことをきっかけに、外見に自信がなくなった。
・ずっと可愛いものが好きだった。けど、"一重"だから、似合わないと思って、可愛い服が着れなかった。
・お姫様みたいな服が好きだったけど、顔が男前だからと言われ、着る勇気が出なかった。
・昔ブスと言われた経験が忘れられない

このように
ここでは紹介しきれないほどの量の悩みを
たくさん受け取りました。


そこでわたしは、
学生の間に潜むルッキズムの実態に関する調査を行いました。

私は、
校則でメイクをしてはいけない学校に通ってる(もしくは通っていた)方
・小中学生で学校でメイクをしている方(もしくはし始めた方)を対象に

「どうして"校則違反なのに"化粧をしているのか」という投票を行いました。


当たり前ですが、この𓏸𓏸高校では
化粧は校則で禁止されているため、
このアンケートは、学校で化粧をさせろ!という訴えではないということを、理解した上でお話を聞いて欲しいです。


このアンケートはTwitterで7/17~18にかけて行い、
合計946票集まりました。
円グラフを見てください。

コンプレックスを隠したいからが49%
かわいくなりたいからが42%
教師への反抗心が2%
その他が7%
という結果になりました。


具体的な回答です。

その他に入れた方は「周りが化粧してるから」「化粧はマナーだから」「メイクをすると強くなれるから」などの回答

教師への反抗心に入れた方は、
「化粧を落とせと怒られ、あなたに何がわかるんだ と思ったから」などの意見を頂きました。

私はこのアンケート結果から、
約950人の学生の中に、コンプレックスを隠したいという人が約半数も居ることに驚きました


このままじゃ
私たちがいずれ社会を支える基盤になった時に
もっと外見至上主義になりかねないということ。
いつか子供たちに対しても、外見の美を強要するようになり、まるで富裕層と貧困層のように、外見が社会の分断を招くかもしれないという危機感を訴えたかったんです。

大人の皆さんは、このままでいいと思いますか?


ただ、学生の化粧を否定するのではなく、

化粧をしなくてもあなたはそのまんまで、
めちゃくちゃ素敵な人なんだよーという肯定や

そもそも、化粧しなくても大丈夫になれる
居場所、環境の基盤を作ってあげることが、
最適解ではないか?と私は考えます。

𓏸𓏸高校がもし、そういう環境じゃないのであれば、この企画をキッカケに、
私が0から1を作りたいと思っています


💖この企画で訴えたいこと

私は小学生の頃に、容姿が理由でいじめを受け、小学校には友達がおらず、それ以降ずっと今まで容姿に悩んできました。
今振り返ってみると「こんなに小さい時から外見で悩まされていたの?」って思います。

何かに悩むことは一概に悪いこととは言えませんが、
私は今月で18歳になり、大人になったという自覚を持ったことで、
自分より下の世代の子達には特に、外見で悩むことなんて絶対にあって欲しくないと思いました。

いまの若い子達の現状はハッキリ言って、
大人が思っているよりも何十倍も、
無意識のうちに外見至上主義に
洗脳され、苦しんでいます。

あなたの望むその可愛さは、
本当にあなた自身の意思で選んだ
可愛いの形なのでしょうか?

鏡に映る貴方は、本当にブスなのでしょうか?
そもそも、そんなこと、誰が決めたんですか?

いまの若い子たちに、
そこに疑問を抱いて欲しかったんです。



いつか私たちが親世代の年齢になった時、
若い子たちが、パーツが小さくても、大きくても、一重でも、二重でも、それは生まれた時から持ってる武器であり、あなたにしかない宝物だよね。素敵だねって
笑い合える社会にしたいです。


可愛いの種類が、多ければ多いほど、
人は自分を愛し、幸せになれるんじゃないか?

そういう意味で私は「可愛いの多様性」
を守りたい、というテーマにしました。


🩷最後に

長々とお話しましたが、

モデルの子には主人公になってもらい、
私はその1ページに、モデルの人生を載せます。
全力で一人一人の細やかなコンプレックスと向き合い、愛らしさを見つけてあげる。

そこまでのバックグラウンドや、過程と、
その子にしかない美しさを、私がモデルと一緒にたくさん見つけて、まるごと1ページプレゼントしてあげることで

モデル本人と、パンフレットを見てくれた子達全員に、
「可愛いって色んな種類があっていいんだな」と、
"家に帰って鏡と向き合った時に自分に笑いかけられる"ような、勇気を与えるような作品にしたいと思っています。

そういったパンフレット作りにすることで
私の元に届いた苦しみの
全てと、真剣に向き合います。


そして、いつかはアンミカさんのような
可愛いって人の数だけあんねん!
が通用する社会に変えます。

以上になりますが、あくまでこれは個人の自論なので、至らない部分もあるかもしれません。
懸念点などありましたら教えてください。


ご清聴ありがとうございました。

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