その模様を応募してくださった皆様と関係者様にお伝えします!
第3回『姫路ぬりえアートコンテスト』は2024年7月19日(金)〜9月29日(日)の募集期間を経て、この度その選考結果を公表する授賞式を2024年12月8日(日)に三木美術館の入る美樹ビルにて開催。その様子を今回ご応募
いただいた多くの皆様や関係者様にご報告させていただきます。
今年の話題はなんといっても、姫路市共催となったことです
『姫路城 ぬりえアートコンテスト』は第3回を迎えた今年は姫路市共催というかたちに進化しました! 美術館のスタッフ全員が「コンテストを実施した2022年には応募がどのくらいくるかもわからずドキドキ」という状態でした。しかし、毎年応募も順調に増えてきましたし、今年は配布時期に「まだ応募用紙は配布されないのですか?」というお問い合わせなども頂戴して、美術館としても姫路市民が気軽に参加できるアートイベントとして広く認知されてきつつあると実感しました。
授賞式冒頭で清元姫路市長がご挨拶をしてくださったのですが、その中で姫路城にまつわるニュースがありました。それは姫路城とオーストリア・ウィーンにあるシェーンブルン宮殿が姉妹城としての基本合意書にこの11月15日にサインをし、来春に本提携されるのだそうです。日本を代表する城としてますます多くの方に知っていただけそうです。
ふたつめのニュースはインターネット部門の新設
これまでこのコンテストは下絵が印刷された応募用紙を使い、作品を完成させて美術館までご提出いただくスタイルをとっていました。ただ、たまたまこのコンテストを知った観光客の方からなども「ぜひ参加したい」という声が寄せられたので、今年はインターネット部門をお試しで新設してみました。コンテストの特設サイトから台紙をダウンロードしていただき、応募も
WEB上で完結。どんな反応があるか全く予想ができませんでしたが、県外、海外からもご応募が届き、期待を超える結果となりました。
毎年アップする応募総数とレベルに驚くばかり!
ぬりえアートコンテストの題材となったのは三木美術館の目の前にそびえる世界遺産・姫路城です。この姫路城を2パターンの下絵におこしました。ひとつは石垣なども細かく塗り分けられる細密ぬりえコース、ひとつは小さな子どもでも参加できるようにと城の輪郭を大事にした構図のシンプルぬりえコース。どちらも昨年よりは城の足元の空間を確保し、創造力次第でアレンジできるような下絵となりました。
今年も2200点を超える応募があったので、まずは三木美術館および実行委員会のメンバーで第1次選考を行いました。その選考にあたった初回からの参加メンバーは「全体的にすごくレベルアップしてきているから、普通にきれいというだけでは賞をとるのが難しくなってきている」と舌をまくほど。また授賞式の冒頭で挨拶をした実行委員長であり美樹工業(株)の岡田社長も「選考に関わってくださった企業のご担当者もどれを選ぶべきか、と。楽しい反面、非常に悩まれたと聞きました」というエピソードを披露するほどでした。
今年のグランプリは一般部門から選出されました
グランプリの姫路市長賞は、第1回、第2回共に小学生が受賞されていましたが、今年はなんと大人の男性の方、しらさぎさん(ニックネーム)でした。当日はご都合がつかず、代理で奥様がご登壇くださいました。応募のきっかけはなんと奥様だったそうで、「私の横で気楽にパッパと仕上げていた夫の作品のほうがグランプリとは驚きです! 賞をとるぞと気負ってしまったのがいけなかったのかもしれませんが、私のほうが上手だと思うんですけど(笑)」とコメントをしてくださり、会場も盛り上がりました。ぜひ、来年もご応募ください。
そしてインターネット部門の結果について…
今年から新設のインターネット部門で最優秀賞を受賞されたのは、Akoさんの作品。「自然や動物などに囲まれて存続している国宝の姫路城をぜひ表現したかった」のだそうです。Akoさんは兵庫県の出身。最終的にはデザイナーの仕事に就きたいという夢をもちながら、現在は就職のため東京暮らしをされているとか。今回は半年ぶりにわざわざ授賞式に出席するために帰って来てくださったということですが、「姫路に着いたときに、故郷だ!」と懐かしく思われたそうです。それだけ姫路はやはり兵庫県のシンボル的存在でもあるんですね!
そしてアメリカのカリフォルニア州から応募してくれたデジタル作品も見事だったので、急遽、特別賞を設け表彰させていただきました。応募者のKai さんは高校生だそうですが、次のようなコメントを送ってくれました。「特別賞に選んでいただき、ありがとうございました。この塗り絵には、400年以上もの時を経て美しく輝き続ける、優美で力強い姫路城を表現しました。今回の受賞は、アーティストを目指す僕にとってとても大きな励みになりました。日本の美しい文化を世界に広め、多くの人を魅了する作品を作れるよう頑張りたいという気持ちが強まりました」
三木美術館では、姫路城 ぬりえアートコンテストの応募作品と姫路市主催の「#myhimejiの旅」デジタル写真展を2F にて展示いたします
ぬりえアートコンテストに応募した作品は3期に分けて展示されますので、ご自身の番号をお確かめのうえご来館ください。また申し訳ありませんが、
一般車の駐車スペースはご用意していないので、公共交通機関をご利用くださいますようお願いします。
1期 2024年12月8日(日)〜2025年1月13日(月・祝)
2期 2025年1月15日(水)〜2025年2月2日(日)
3期 2024年2月5日(水)〜2025年2月24日(月・振替休日)
作品の展示会場:三木美術館2階 gallery アートスペース miki
「#myhimeji の旅」デジタル写真展:三木美術館2階 受付前
来年のご参加もお待ちしております。またnoteでは応募作品の紹介もしていきたいと思います。
[企画制作/ヴーティカル]